ルーという光

働く前日だというのに、全然起きれなかった。一度は起きても寝落ち、マジで1回ラヴィット!で正しくなった血液の流れがおかしくなってしまった。ここから、これを一気に戻せるのか。なんだか1日ずっとソワソワしてしまっていて、めちゃくちゃ緊張している自分が面白いくらいだった。1年間のブランクは、やはり重い。ブルペンで大して投げもしなかったのに、いきなり登板できますかみたいな、1回投げ切れますかみたいな、そんな感じである。何かしないと思い、元気を付けるためにカレーを作った。カレーを作る際に生じるエネルギー、食べて湧き出るパワー、それくらいしか今頼るものが無かった。カレーは美味しかった。実際頑張れるかはともかく、カレーは美味しかった。不動のものは美しい。僕もカレーのように、不動でありたい。力強く立ち続けたい。緊張していても仕方ない、背中を押す風はもう止められない。やるしかないのである。カレーを血液に入れ、いざ久方振りに、社会に出る。