生を発見し

予定の無い土日の日中は平日と何ら差が無く、あるとするなら「世間一般が休みだから、休みであることに罪悪感が無い」という1点だけ。いつものように昼に起き、ダラダラと過ごすだけの日常に、きっと慣れ過ぎてはいけないのだろうとだけ思う。思うだけ。いい加減朝に起きて陽の光を浴びれるようにならないといけないとだけ思う。思うだけ。思うだけでは、いつまで経っても夢は叶わない。せめて何かしようと、珍しく早い時間から映画を観るなどした。


遭難した無人島で孤独の果てに死を選ぼうとした青年ハンクが、その寸前で見つけた死体メニーの謎の機能を使ってサバイバルを繰り広げる様を描いた映画。死体から出るガスで島を脱出したり、それがいつしか喋り出したりと、奇抜な設定と展開に面食らいつつも、ハンクがやがて「生きることへの希望」を旅から見出し、その気持ちが道を切り開いていく姿に美しさを感じて、いつしか涙を流してしまった。死体のメニーと対話することで「死」から「生」を見つめる展開はでも確かに王道ではあって、ちょっと描き方がぶっとんでるというか、変ではあるものの、ストーリーの意図が分かってからは引き込まれて観ることができて、よく作られているなとも思った。話の解釈は分かれると思いますが、主人公ハンクが抱える「うまく人生を生きれない」という孤独を導くメニーはハンク自身でもあって、そう思うと後半メニーが叫ぶ「人はみんな醜い」というセリフが本当に心に響いてくる。みんなそれぞれに醜いのだから、気にせず自分を生きれば大丈夫なのだと。ラストはかなり余韻を残す形で終わるのだけれど、それもまた印象的で良かった。ハリーポッターシリーズでおなじみのダニエル・ラドクリフの死体役の演技も凄かった。設定の変さや、あと下ネタもかなり多いので、そのあたりが大丈夫ならば騙されたくらいの気持ちで観てみても面白い映画だと思います。


夜はこの前キミテルさんの会で宇多川さんに約1年前のスプシ大喜利の賞品として貰ったカレーを食べた。セブンのゴールデンカレー。牛肉が分厚くてかなりこれは美味しかった。それから定例のDiscordサイファーをやった。上手さも大事だけれど、まずとにかく精神というかバイブスを切らさず、やり切ることを目標としてやったら、今回は割と最後までバースに言葉を詰めることができた、気がする。大喜利やるときも、スイッチ入れて気持ち切り替える感じで集中してやるんだけれど、もしかしたらラップもそういうのが大事なのかもしれない。ただ相変わらずビートにうまく乗るのとか、フロウつけるのとかは全くなので、本当に余裕あればこっちも付けたいのだけれど、あまりにマルチタスク過ぎて出来る気は今のところしない。ちょっとずつ、確かめながらやっていくしかない。始めたてのことなのだから、ゆっくりこれは進化の過程。死んだもう同然の毎日でも、韻を吐くぜ。