何を言われようとも

ハローワークの面談に行ってきた。履歴書や職務経歴書を見せながら話す感じだったんだけれど、いまいち書面から何も見えてこないみたいなことを言われてしまい、まあそりゃそうだよなと納得しつつも、落ち込んでしまった。「履歴書は、その人と会いたいかどうかをアピールするもの」ということで、本当にその通りというか、だとするなら余計にヤバいなと今まで逃げてきたことを改めて突き付けられた思いだった。書くことがない、自信をもって提示することがないみたいなことを話したら「自分の経歴に自信を持って下さい」とも言われた。みんな同じことを言う、何回もそれは言われてきた。だけど持てない。自信を持てるような経歴、人生を送ってこなかった。誰かに必要されるような光る技能も手に入れられなかった。履歴書が書けない、面接になっても言うことがない。無価値。いつまで経ってもそう。正論を言われているだけなのに、怒られているような、責められているいるような気持ちになって最悪だった。「自分には何も無いです」と声を荒げたところで何一つ解決しない。具体的に求人先を見て検討を進めることで話はまとまったけれど、何もまとまっていなかった。外に出たら全然寒くて、冬の真っただ中だった。今年の1月は特に寒い気がする。夜は簡単に鮭を焼いて食べた。油が切れて、あとガスコンロも切れた。なんでか、お金がないときに諸々がこぞって無くなる気がする。シャンプーも無くなりそうだ。当たり前のことなのに、消耗品が無くなるのすら今は悲しい。元気を出したくて、元気が出そうな映画を観た。


学年ビリクラスに偏差値の低いギャルのさやかが、塾での個別指導を受けて慶應大学合格を目指すまでを描いた、実話を基にした映画。かなり当時話題になったけど、話が分かりやす過ぎるみたいな理由で何となく観てなかったんですが、これが観てみたらめちゃくちゃアツくて面白かった。話の流れとしては、さやかが母親の勧めで塾に通い出して、小学生くらいの学力が無かったところから勉強に目覚め、周りに石を投げられながらも目標に突き進むという王道の展開なんだけれど、その過程がしっかり丁寧に描かれていて、さやか自身の話でありつつも、さやかと家族の再生の話として良く出来ていて、後半の挫折するフェーズが結構重いのと、家族全体で上向いていく感じが感動的で、何度も泣きながら観終えることとなった。「ダメだと決めつけられても、自分だけは決めつけない」と可能性を訴える話で、落ち込んでいたのもあって胸に響いたのかもしれない。自分の場合は、一度決めつけてしまったあとの今だから、ここから取り返すのは難しいかもしれないけれど、何度も言う通りやっていく以外に道はない。明るい未来はある、と決めつけられれば、いい。