喜哀楽

開幕一番って感じだけれど、昨日に引き続きヴァイオレット・エヴァーガーデンを日中から観た。劇場版。平日から贅沢な時間の使い方である。


アニメシリーズからの続編という位置付けで、ずっと描かれてきたヴァイオレットと上官ギルベルトとの関係の最後を描いた完結編。アニメからの話を回収しつつ、ヴァイオレットとギルベルトが果たして再会を果たせるのかを軸に進んでいく話で、絶対まあこれも良いだろうなと思いながら観たけれど、ちゃんと、いや、やっぱり想像を上回る感動が襲ってきて流石だった。本当に綺麗な終わり方だったと思う。このあたりはちょっと重いし、作品自体に直線関係は無いから細部は省略するけれど、製作当時、諸事情で本来の公開時期から本作は遅れてしまって、そのあとこれが作られたことにも、ちょっと胸に迫るものがあった。作中のセリフで「届かなくていい手紙なんてない」というのもがあり、作品全体として「人の想い」の強さが一つテーマになっているから、製作者、ファン、アニメというコンテンツ、そしてもっと大きく世界全体の「想い」の大事さを少し勝手に感じてしまった。世界がどんなおかしくなっても、人の想いの強さが何かを変えるかもしれない。こういうご時勢というのあり、そんなことを思った。


ヴァイオレット・エヴァーガーデンの感動もまだ残っていたけれど、一旦それは心に仕舞い、外に出かけた。まず自転車の譲渡の関係でしないといけない防犯登録を自転車屋で行った。めちゃくちゃ庶民派の店で、個人的にこういう感じの店が苦手(商店街的な、ガンガン来る感じが無理なので)だからちょっと狼狽えたけれど、登録はすぐに終わって良かった。そのあと、大学お笑いのトリオ破壊ありがとうの単独を見に新宿のライブハウスに向かった。トリオの1人である金森さん(大喜利だと森森さん)繋がりで知って気になったから観に行ったんだけれど、これがめちゃくちゃ面白かった。繊細な感情を描いたセンシティブな笑いから、バカに振り切ったコントまで、綺麗なところと、綺麗じゃないところのバランスが歪で、全体をよく分からないで言うけれど、アマチュアにしては完成し過ぎていると思ったし、実際、満席になるくらいの注目度がそれを示してもいた。かなり満足感があって、次も単独があるなら絶対来たいという気持ちを抱きながら帰路に着いた。泣いたり笑ったり、感情を大いに動かされた一日となったけれど、最後、寝る前にまた映画を1本観た。


報道のメインキャスターを夢見るも、何もかもが上手くいかないレポーターのブルースが、神様に文句を言ったことから「じゃあお前が神様をやれ」と神から力を授かることから始まるコメディ映画。神の力でやりたい放題やりつつも、その責任の重さに苦しんだり「人の心は動かせない」というルールから、自分の恋だけは上手くいかないブルースの苦悩に、笑って泣ける完成度の高いコメディだった。主演のジム・キャリーの演技が光っていて、元々ジム・キャリーが出てる映画って大体良いから間違いないとは思っていたけれど、本当に役者としてよくこんな動けてこんなに喋れるなって思ったし、その上でシリアスなところはちゃんと決めてくるから凄い。願うだけじゃない、自分で行動することが成功の秘訣だという、人生におけるメッセージも含んでいて、最後にはしっとり落としてくるのも良かった。タイトルだけ知っててなんとなく観てこなかったけれど、勧められて観て良かった。人を選ばない、良質な映画だと思います。諸々の感想で埋まった今日の日記だったけれど、明日はいよいよ会社の職場見学。その日で全てが決まるわけではないけれど、確実に一歩、何かが進む一日となる。上手くいってくれ、と思いつつ履歴書を印刷するの忘れてたことに気付き、深夜コンビニに走ったら、途中思い切り黒猫が目の前を横切った。もう一度言う。上手くってくれ。