ポケットに言葉を

気付いたら日記が1週間滞っていて生活の怠惰、リズムの崩壊がどんどん大きくなっている。記憶も曖昧、でもどうせ何もしてないのだから変わらないのかもしれない。この日記に書くことなど、最早「行きたい」「働きたい」「結果を出して周りを安心させたい」くらいしかない(3つ目に関しては全く達成できていない)今日は節約のために夜はただの焼きそばを作って食べた。いや、焼きそばは全てただの焼きそばである。ラーメンより安く作れて量があるから焼きそばは強い。焼きそば一強時代も、この先ありえる。3月全然映画を観てないことに気付いて、帳尻を合わせる意味も込めて寝る前に久々に映画を観た。


イギリス郊外の街ルートン済むパキスタン移民の青年ジャベドが、貧しい環境や移民への差別という過酷な環境の中で、ブルース・スプリングスティーンの音楽に出会うことで人生に光を見出していく様を描いた映画。スプリングスティーンの音楽自体は全くこれまで聴いたことなかったけれど、ミュージカル映画のように随所に差し込まれる曲たちと、ジャベドの心情とのリンクは心に訴えかけてくるものがあり、その音楽の力を大いに感じられて良かった。「この街を出て自分のやりたいことをやる」というジャベドの夢が物語の軸としてありつつも、家族や仲間との関係性という「現実」が、夢や自分を支える大きい存在としてあるのだという構図があり、そこに改めて気付くという着地点が、ただのサクセスストーリーに映画を終わらせていなくて、最後かなり泣けて終わったのも良かった。元の楽曲を知らずとも、むしろ新鮮に触れられる作品として楽しめるので、お勧めです。