只、賛歌を

EOTの熱量を少し抱えつつ起きた月曜日。けれどやったのは、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの続きを観終えることだった。前半を観終えた段階でめちゃくちゃ凄かったとは前回言ったけれど、本当に後半はそれを悠々と上回ってきて、一時はマジで呼吸が苦しくなるくらいに泣いてしまって、そのあとしばらく頭も痛くなった。アニメで泣き過ぎて頭が痛くなったのは、本当に初めての経験だった。みんなが凄いと言っていた10話がまさにそれで、30分の1話とはとても思えない、重厚で濃い物語に涙が止まらなくなってしまった。その後もストーリーは加速していき、最後まで凄さは留まることを知らなかった。全然、話の説明をしてこなかったけれど、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、ヴァイオレットという主人公の少女が、それまで戦争の道具として使われて人間としての感情を知らなかったところを、自分を育ててくれた上官ギルベルトが最後に自分に告げた「愛してる」の意味を知りたくて、戦後、手紙の代筆業に勤しむことで愛の意味を知っていくという物語で、あらすじを知った段階だけでも絶対良いに決まってると思っていたんだけれど、話の構成として、ヴァイオレットの周りの人物、会社の同僚や依頼人などの目線を通してヴァイオレットの成長が見えてくるのがすごく良くて、ヴァイオレットの純粋さ、愛を知りたいと思う真っすぐな気持ちに、周りが感化されていく、それがまたヴァイオレットに還って行くのが感動的で、美しかった。ヴァイオレットが徐々に自分が戦争で行ったきたことに気付いて葛藤を抱いたり、そこからさらに成長してく姿に、何度も何度も涙を流して、びしょびしょになって最終回まで観終えた。本当に本当に、良い作品だった。今まで観たアニメの過去イチを更新するくらいのものだったかもしれない。いや、泣いた量だけだったら第1位にあげてもいい(今までの1位は、宇宙よりも遠い場所かフルバだった)ちょっと疲れたので、劇場版は間を空けてから見るとして、用事のために夜から外に出かけた。かとじゅうさんが、自転車を買い替えるので古いやつを譲渡してくれるという話で、貰うついでに2人で中華屋でご飯を食べた。2人とも出てたのでEOTが改めて凄かったという話や、お笑いの話、漫画の話をした。藤本タツキのルックバックと、かっとばせキヨハラくんの作者河井じゅんじが清原逮捕時に描いたさよならホームラン王の話が似ているという話を聞いて、最初は普通にネタだと思っていたけど、実際結構近い部分があって面白かった(他に誰も信じてくれないってのも面白かった)料理も美味しかったし、楽しく話せて自転車も貰えて、マジでありがたい1日だった。自転車は、引っ越しするときに前に使ってたのを処分してから、マジで買おう買おうと思って結局ずっと手を出してなかったから、本当にありがたい。かとじゅうさん、ありがとうございました。深夜には、月曜TheNIGHTというAbemaでスピードワゴンがやってる番組の大喜利特集に、寺田さんや真空ジェシカの川北さんの流れで、めちゃくちゃ知り合いの警備員さんが出て大喜利してて、リアタイで最後まで観た。思ってたよりもストイックにずっと大喜利やってて凄かったし、合間に芸人以外の大喜利事情の話みたいなのにもガンガン触れてて、本当に色々動いてるんだなあと思いつつ、自分からの距離も感じつつ(別にプロどうこうの話じゃなく、素人の中の立ち位置として)何をってわけじゃないけれど、頑張ろうって思った。まあ、まずはその前に生活である。人生である。生きるための一歩である。