扉を作る大工は何を思う

派遣会社から電話が来て、職務経歴について聞かれたんだけれど、30~40分で終わると言ってたのに普通に1時間を超えるぐらい喋らされて、それだけで一日何も出来ないくらい疲れてしまった。アルバイトも含めて大した職歴でもないことを、長々と、義務的に話し続ける時間は、イコール自分がろくでもない人生を送ってきたことを再確認するだけの時間でもあって、そのしんどさも付属してきた。まあこんな奴、どこも雇わないよなって思いながら電話を切り、人生ごと布団に寝転んでいたら夜になった。色々と嫌になって昨日と同じつけ麺を食べた。全然それで良かった。そのあと、DiscordでJ@Qくんさんと5月にやる予定のアイマスのプロデューサーに向けた生大喜利の初心者会の会議通話をした。4月にも初心者会をやるとこの前告知も募集もしたけれど、その実こっちのほうが先にあった話で、前々からJ@Qさんとやりたいと話してたところ、デレマス大喜利が5月末にあるので、それに合わせて日程を決めて、内容を詰めるなどした。デレマス大喜利など、アイマスを冠した大喜利から入って、そこから本格的に大喜利をやった先例は幾人もいて(もちろんJ@Qさんもそうだし)でもアイマス抜きにした一歩目ってのはなかなか難しい人もいるだろうから、そのサポートができればというのが僕とJ@Qさんの総意で、形に出来たらそんな嬉しいことはない。やることは大体決まったけれど、初心者の人が来てくれるかどうかが全く読めないので、1回仮告知して、反応あった人に声をかけつつという感じでやっていきましょうということで話はまとまった。人生については何も決まらないのに、人生以外のことばかり決まっていく。何ていう皮肉なんだろう。通話が終わったあとは、寝る前にまた映画を観た。

みかんの丘 [DVD]

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90年代に起きった紛争を背景に、家族と離れても戦地の集落に暮らす老人イヴォと友人マルガスが敵対する兵士2人を家に匿うことから始まる戦争映画。登場人物が4人、舞台も一つの家というミニマムな設定なのに、背後にある戦争の不穏な雰囲気や緊張感という大きいものがぶらさがっていることで、話に重み出ていてすごく良かった。戦争の残酷さというテーマを、戦争の直接的な描写をそんなに使わないで描くという意味では「この世界の片隅に」とかもそういう手法を使っていて良かったけれど、みかんの丘も、終始静かに諭すイヴォの言葉が響いて来たし、特にラストのセリフは、この一言の為にこの映画があったと思えるくらいに秀逸だった。図らずもタイムリーなタイミングで観たからより心に来たというのもあるけれど、本当に良い戦争映画でした。おススメです。