その看板に偽りなし

冠到杯という、まだ優勝経験のない人を対象にした生大喜利の大会の見学に昼から行ってきた。王子(マジで他で来たことがない土地)の大きめのホールでの開催だった。夕方からKOKのチャンピオン大会を観に行く予定だったので、それに間に合うくらいまでしか居れなかったけれど、最初の予選数ブロック観ただけでも面白かったし、やっぱり優勝していない人だけでこれだけ面白い人が揃うのだから異常っちゃ異常な状況というか、まあ面白くなるよなって実感した。最後まで見守れなかったけど、あとから聞いた話だと、本選以降がめちゃくちゃ盛り上がったらしく、体感できなかったのは残念ではあった。王子を出た足で豊洲まで向かい、同行するPATCHさんと合流した。今年のKOKはメンバーがたぶん一番くらいに豪華で、例年言われている「ビートが鬼ムズい問題」などがクリアできていれば相当盛り上がりそうな感じがあったので、そのあたりを期待しつつ開場を待った。情勢が悪化していたので、声出しは禁止で、審査はサイリウムを挙げる形で対策が取られていた。今まさにこの時期のイベント運営、本当にシビアなんだろうなと思う。大会は、始まってみたら一瞬の内に過ぎて行って、懸念されていたビートも今年はかなりマシになっていたし、そのおかげか毎年はぐだる試合が結構多いものの、見応えのある試合が多くて結果めちゃくちゃ面白かった。優勝候補と目されていたFORKがとにかく徹頭徹尾、全小節、最初から最後まで韻を吐き続けて、決勝でぶつかった前年度の優勝者呂布にもそのスタイルを貫き通して優勝して凄まじかった。強いんだろうなと思っていたけれど、予想の何倍も強かった。あそこまでキャリアあって、ブランクすらあって、それでも即興であそこまでのパフォーマンスが出来るのは、本当に異常だと思う。凄過ぎて、バース聞いてて何回も笑いそうになってしまった。決勝の最後、FORKのスタイルをディスってきた呂布に対して「確かにお前の言う事にも一理あるが、KOKは日本一リアルなMCを決める大会だ」とその日イチくらいのパンチラインで締めて終わって、完全優勝だった。他にも、智大がバース中に座ったり寝転がったりしてヤバかったのと、それを咎めず自分のラップをしたCIMAが良い奴過ぎて好感度が上がったのと、あとCHEHONが持ち歌をほぼ捨てて即興のディスで勝ちに来てたことなどが印象的だった。呂布をあと1歩まで追い詰めるものの、人間性の悪さが出てニガリが負けたのも面白かった。間違いなく、ここ数年のKOK、もっと言ったらGADOROが2連覇して去ったあとのKOKで一番面白かった。まだ配信も買えると思うので、興味ある人は買って見てもいいと思います。めちゃくちゃカッコいいFORKが観れます。KOK終了後は時間も遅かったので直で帰り、まだ興奮が冷めやらなかったのでキャスをやった。KOKの話、そして見れなかった冠到杯の話をコメントで貰うなどをしたら3時になっていた。冠到杯は手汗さんがかなりめちゃくちゃやって優勝したらしいことが分かって面白かった。2022年1月23日は、FORKと手汗の日だったらしい。外で飲めなかった分、家で檸檬堂を飲んで、そのまま眠りに直行した。来週こそ、人生が上向きに行きますように。


www.youtube.com