思う存分にバレろ

朝方に変に目覚めて、ああもうこれ完全に自分の不眠のあれだと思って、無理やり寝て起きたけど、ずっとうっすら眠いままで作業が出来なくて割と困った。寝つきが悪いのも嫌だけど、起き過ぎてしまうのもしんどい。仕事で疲れたときに何回かこうなって、そのときはホッとしたら自然と収まったんだけど、今は長引かれると困るから薬を貰わないとヤバいかもしれない。結局うつらうつらしながら求人見てたら夕方になって、楽しみにしてたR-1に備えてご飯とお酒を買って、そのままR-1を観た。番組の構成(時間足りな過ぎてコメント全然聞けなかった、最後に優勝者のネタを謎にもう1回流した等)ではかなり粗いところがあって、生まれ変わった割りには雑だなと思ったけど、ネタは本当に全組面白くて、期待を上回って来たので良かった。ゆりやんは、ずっと凄い凄いとは思っていたけれど、個人的にこれまでネタで大きくハマることがなかったから、自分の中で「実際どう面白いのか」って完全に吞み込めていない部分もあったんだけど、今回の2ネタがめちゃくちゃ面白くて一気にピントが合った感じがあった。2ネタ共通して、システムを分かりやすく見せて笑いを作って、そこからの展開で壊したり戻したり、もっと壊したりと、王道でありつつ革新的で、ネタを作って作って作りまくって、その上で新しいことをやってる姿勢が感じ取れて、これをずっとやって来たんだなって思ったら途方に暮れるくらいの驚きがあった。「女芸人」という枠をたぶん周り以上に本人が感じて来ただろうし「R-1を取らないと」ってコメントもそこからだと思うから、THE Wを取ってそれで終わりってならず、しかもその上で優勝候補ってハードルも課せられた先での優勝、そりゃ感極まるって感じで、優勝の瞬間めちゃくちゃ泣いているのを見てたら普通に泣いてしまった。これで満足できる人ならここまでネタを作り続けて来られないだろうから、今後のゆりやんもまた楽しみだし、惜しくも準優勝だったZAZYも面白くて最高だった。システム的に同じ2本で、それで評価がもしかしたら落ちた可能性もあるけど、個人的には2ネタとも最高に笑った。あんなに分かりやすいポップなビジュアルとポップなフリップで、全くポップじゃない尖ったネタ展開してるのマジで凄いし、普通にやったらウケそうもないフレーズ(「一歯(いっし)」「紗々過ぎ」など)を連打することで、ナンセンスさを自身で打ち消してウケさせてるのも凄い。ZAZYは思い切りバレて欲しい。かが屋の賀屋も、かが屋って感じのネタをやってて良かった。1stの、セリフほとんど無しで状況のしんどさを伝える感じ(イヤホンが絡まって、それを諦められないの共感凄かった)も面白かったし、決勝は、本当は切り離さないといけないんだろうけど、加賀の姿が賀屋の向こうに見えるようなネタで、登場人物に何の悪意も無い、でも互いの気持ちが絡まることで笑いが起こっていく展開が大好きだった。1stでは吉住のネタがめちゃくちゃ好きで、大会通しても一番笑ったのはここかもしれない。「祠の化け物」というファンタジーな入りから、丁寧に丁寧に振ってからの爆発の瞬間、死ぬほど笑ってしまった。表情の作り方もカンペキだったし、尺的に物足りなさ(多分この設定だと、もっとじっくり展開も作れた気がする)もあったけれど、THE Wを取って、さらにその先という意味では、ゆりやんと同じく吉住も、まだ満たされていない部分はあるんじゃないかと思う。kent fukayaのフリップの見せ方も初めて見てかなり笑ったし、トップバッターで埋もれてしまったマツモトクラブも本当に綺麗で良いネタだった。土屋のほとんどトシちゃん一本ってところも面白かった、森本サイダーの後半の展開には意表を突かれた。高田ぽる子は、全体ではあんまりハマらなかったんだけど、リコーダーのところだけすごく笑った。リコーダーってお笑いのネタにたまに使われてるイメージあるけど(かまいたち情熱大陸のやつとか)スベってるの見たこと無い気がする。音の感じがなんか丁度良いし、分かってても「こんな音なんかい」って毎回新鮮に面白くなれて凄い。今回楽しみだった一因として、寺田寛明さんっていう、知り合いっていうとちょっと違うかもしれないけど、大喜利千景っていう大喜利ライブに何年かずっと誘って貰ってる縁の人が出てて、もしこれでめちゃくちゃ売れたらどうなるんだろうってワクワクも小物感ながら思ったり、純粋に近い存在として応援していたのもあった。結果的には最下位であ~ってなったものの、その後の打ち上げ配信でかなりウケたという話を聞いて嬉しくなった。これからめちゃくちゃ売れてくれたら面白い。というか、全員めちゃくちゃ売れて欲しい。賞レースにはやっぱり夢があって欲しい。番組の作りとしては課題も相当あると思うけど、今日の放送までの期待感の作り方とかは例年に無い良さもあったし、そこは来年期待するとして、ワクワクするような、出る人をカッコいいと思えるような、そんな大会になっていって欲しい。

 

R-1終わりで、なんか発散したいような気持があったところを、羊狩りさんが突発的にスプレッドシート大喜利を開いてくれて、かなり良かった。審査員を一人置いて、その人にウケたら人がどんどん入れ替わっていくという企画だったんだけれど、テンポよく大喜利できたし、集まった人みんな面白くて、良い感じに楽しくやることができた。明日は失業保険の手続き、あと健康保険の切り替えの手続きをして、本格的な無職の歩みを進めていこうと思う。1週間経って、明日の月曜も休みという事実で強く無職を感じる今日この瞬間。生きていく、歩いていく。