花吹雪の中で

今日も大喜利も何の予定も無い日曜日。昨夜、衝動的に書いたラップの歌詞をまず見直した。スプレッドシート大喜利の募集もあったけれど、疲れが残っていたので珍しく参加せず、まず目の前の歌詞を完成させることを優先した。初めての経験だし、客観視が難しいということで、知り合いに見てもらったりもした。一体何をやっているんだろうと思う。その前にまず職だろって思う、そう叫ぶ声が聞こえる気がする。その通りだと思う自分がいる。でも、これを完成させることで何かが変わる気がする自分もいる。トラックも何もビートもクソもという感じだけれど、自分の“曲”が出来たらそれは本当に嬉しいかもしれない、その瞬間の為に今これを向き合っているのかもしれない。夜はR-1だったり、あと藤平カップだったりやることがあったので、晩飯は簡単にハンバーガーを食べて、まず藤平カップの会議をえすわいさんとやったのち、R-1グランプリを見た。2年連続で決勝に上がった寺田さんに加え、今年はサツマカワさんも出るので個人的にもかなりアツい回だったので、勝手に緊張したりしながら観た。トップバッターのkento hukayaが去年をさらに上回るフリップ(というかパネル)芸で魅せてくれて面白かった、お見送り芸人しんいちはネタを初めて観たけれど、1個1個の毒見の効いたボケが全部当たってて凄かった。Yes!アキトはマジでギャグ一本勝負で闘ってて、めちゃくちゃカッコよかったし、吉住は去年のネタの点数がいまだに納得いってないから応援していたけど「どこにでも存在する“当事者”」を狂ったように演じた上に着地もキレイで圧巻だった。サツマカワさんがおそらくTVではほとんどやってない一人コントは、何でもないフレーズが何故か笑いに変わっていく新しい構造で、点数こそ伸びなかったけれど、めちゃくちゃ笑ったし、次を全然感じた。ZAZYは3分を3分と感じさせない、ありえない情報量をマシンガンのように浴びせるようなネタで、こっちに何か考える隙を一切与えない作りが衝撃だった。ほとんどあれは曲だった。笑ってる口に、もう次の笑いが突っ込まれるような、あんまり感じたこと無い感覚が残って、これはもう行くだろと思ったら1位の点数だった。このあとってやりにくいとは思ったけれど、寺田さんも真っ向からフリップ芸で闘って、去年のネタを確実にアップデートして、より笑いのパンチ力を増していたので、伸びなかったのは本当に残念だった。バカリズムとの絡みの「言わないで」は本人には申し訳無いけど、ネタくらい笑ってしまった。寺田さんのこういう「寺田寛明」の部分が光を浴びていく流れになったら、あるいは何かが変わったりするのかもしれない。トリを務めた金の国渡部おにぎりは、コンビネタが持つ力がそのままピンネタにうまくスライド出来ていて、安心して笑える感じで良かった。去年1年での金の国の売れ方は凄かったから、まず今年のキングオブコントでの決勝進出を期待したい。最後に残ったのはしんいちとZAZY。1本目と同じように歌ネタで畳み掛けるしんいちと、フリップも持ち出してZAZYの「最終回」のようなシーンを見せつけたZAZYと。接戦の末、優勝したのはしんいちだった。2本とも文句なしに笑ったので優勝は納得だけれど、去年のフリップでの失敗を経ての、今回のZAZYの力の入れようは見てて異様とも感じられるくらいのものがあったから、あれで優勝出来ないのは相当しんどいだろうなとも思った。去年叩かれまくった尺の取り方などは、何とか今年はギリギリ何とかなっていたし、大会としてめちゃくちゃ面白かったので、今年の結果を踏まえて、来年はネタ時間を増やすなり、芸人がより輝ける場所としてR-1にはあってほしい。いち当事者としての、それは願いである。大会後はえすわいさんと藤平カップに挑戦、会議もかなりやったから、毎度ながらbigiriに普段感じない緊張を感じながら見守ったけれど、思いのほか数字は伸びず、最終的に真ん中ほどの順位に落ち着いてしまった。藤平カップはこれで3回目だったけれど、いまだに何も掴めていないから難しい。あんまり足も引っ張りたくないから、次あっても自分から誘うとかはやらないかもしれない。えすわいさんには組んで頂いて感謝である。ありがとうございました。何だかんだ、夜は一瞬の内に過ぎ去って、日曜日が終わってしまった。来週はより実のある一週間になりますように。人生が少しは上向きますように。生きてて良いと思えますように。