辿って、話して

珍しく平日なのに1日予定のある日だった。朝はハローワークの障害者用窓口での面談。引き続き現状の把握や今後の話をしたものの、今日もほとんど目を合わせて会話が出来ず、仕舞いには「社会で生きていく自信が無い」と零してしまった。精神科でも対話できず、外の社会で人と話す場を失ってしまってる今、ここくらいしか頼りが無いのにこんな感じで、どうやって「社会で生きていく」のか、どんよりした気持ちで窓口を後にした。昼から大喜利の友達の田野さんといしださんと、庵野秀明展を見に行くので、それまで時間を潰すために一番館で安い中華を食べたあと、それでもまだ時間があったので軽くヒトカラして、やっと待ち合わせの時間になった。いしださんの車で六本木にある国立美術館まで向かい、初めてここ来るなと思いながら庵野秀明展に入った。展示内容としては、特撮やガンダム、ヤマトなど庵野秀明の影響の受けたものに関するものや、庵野秀明が学生時代に作った映像作品、プロになってから関わった作品が年表的に並んでいるものだった。庵野が大学のときに自作したウルトラマンの映像が、めちゃくちゃ映像として出来上がっていたのとか、自作の絵コンテがホントに細かいところまで描かれているのが印象的だった。シン・ゴジラとか、今度出るライダーとウルトラマンの新作も、庵野自身がバックボーンとして愛してきた作品の新作を自分が作れる気持ちとは、どれだけの感慨があるんだろうか。オタク、っていう言葉を使うと急に野暮になるけれど、一つのそれの頂点のようなものを見た感じもあった。庵野秀明展を後ににしたあとは、本来の目的(夜からしか開かないため)である綾瀬にあるラーメン屋に向かった。牛スジが入っているのが特徴のラーメンで、あまり食べたことのないジューシーな味が美味しくて満足感があった。ラーメンを食べて大分1日としての幸福が高まるのを感じながら、車で家まで送って貰い、帰りがけに勧められたセブンのカレーパンを買って食べたら、これがめちゃくちゃ美味しかった。言われた通りサクサクだったし、皮が甘くてまたそれが最高だった。もっと早く出会っていれば、と少し後悔しながら帰宅し、そこから人と通話するのをやった。今日はひらはらさんと話した。大喜利でもデレでも絡みがあるけどサシで話したことはなかったので声をかけた形だったけれど、内容のほとんどは大喜利の話だった。そもそも最近ひらはらさんが大喜利で悩んでるみたいなのを見かけて話そうと思った部分もあったからってのもあるけど、いささかいつも通り過ぎたといえば過ぎたかもしれない。具体的なアドバイスっていうとあんま出来なかったけれど「ひらはらさんはすごい強くなってて、だから今次の壁に当たっている」「ここから先は率をどう高めるか」みたいなことは言った気がする。その後普通の雑談もしたけれど、心の中で「これでまた結果出なかったら責任を感じるかも…」という気持ちも少し過ぎった。ひらはらさんの今後の活躍をただただ今は祈る他ない。というわけで、珍しく平日なのに1日予定があり、その上でかなり充実して終えることができた1日だった。あとは「社会」での自分をどう磨いていくか、それだけだ。本当にそれだけ。