雨に左右

精神科に行って診断書の作成をお願いしてきた。調べたら初診は去年の2月で、そこから2か月通ったあと別の病院を転々とし出しているので、本当に実際問題、このへんがどう判断されるか分からなくて不安でしかない。なんとか良い(?)診断書を書いて貰えるよう、初診の話を少ししながら、これで何か変わるのか?という気持ちになった。というか、そもそも通してしまって良いのか?って気持ちもまだある。福祉センターに行った月曜とは逆に、来るときには降ってなかった雨が帰りには降っていて、凝ったアニメの演出みたいだった。雇用保険の期限も迫り、就職の前にまず目先の銭を得ないといけなくなってきている。短期のアルバイトとか、日払いの仕事とか、今までそういうのやったことないから分からないんだけれど、そんな都合よく仕事が捕まるのだろうか。自分に出来る仕事なんて存在するのか、無職期間を経てその想いは強くなる一方だ。何かいい感じの仕事があったら教えて下さい。夜は引き続きなんも作る気力が沸かず、唐揚げを買って、あと卵焼きを焼いた。無職になってからよく卵焼きを食べている。卵焼きの何とも言えない優しい味が好きだ。FANさんがb!g!r!で物や名前を答えるお題限定の大喜利を開いていたので参加した。あまりそういう系のお題(要素から作るじゃなく、0に近いところから捻り出すみたいな)は苦手だったんだけれど、今日はなぜだか調子が良くて1位も2回取れたし全体的に調子良かった。深く考えず、感覚から出したのが良い方向に行ったのかもしれない。小さいことかもしれないけど、これだけでも嬉しかった。嬉しかった1日、とすることにした。昨日と合わせて2本映画を観たので、まとめて感想を書いておく。


プロレスラーを夢見て施設を脱出したダウン症の少年ザックと、仲間の獲物を奪ったことがバレて船で逃走している漁師タイラーが出会い、やがてザックを追ってきた看護師のエレノアも巻き込んで旅を繰り広げていく様を描いた映画。それぞれに喪失感を抱えた主人公たちが道の先で心を通わせ、美しい海を背景にして進んでいくのが心に沁みました。ジャケットにも描かれているように海の景色がとにかく印象的な映画で、このテーマと人物でロードムービーを作るとして海路というのが珍しくも良かった。ザックとタイラーが、最初は反発するも似たものを感じて友情を結んでいく過程もアツかったし、ザックが憧れていたレスラーと出会うシーンが、ベタだけれども映画としてすごく美しいシーンに描かれていて一番そこで泣いてしまった。上映時間1時間半にしては長く感じるほど、過不足なく内容も詰まっててサクッと観れるので、おススメです。


地上文明が壊滅し、人類のほとんがデータ化して電脳世界『ディーバ』で生きる世界で起きたハッキング事件、それを解決すべく地上へと降り立った保安要員アンジェラと地上捜査員ディンゴの冒険を描いたSFアニメ作品。電脳世界での暮らしや、そこで起こる事件を通して「人間を人間たらしめるもの」について描くのがSFとして完成されていて、それをしかも「人間」と「機械」を対比させるではなく「人間」と「電子化した人間」と「機械」と3つの立場のキャラクターを置くことでより深みを出している構造がすごく良かった。主人公である「電子化した人間」=アンジェラが、旧時代の人間=ディンゴに出会い「機械」=自我を持ったAI・フロンティアセッターの感情に触れることで、改めて「人間」に立ち返る展開がアツく、最後にアンジェラが選んだ選択肢にはかなり泣いてしまった。あえて電子化せずに地上で生きるディンゴのカッコよさや、変に人間っぽいAIのフロンティアセッターのキャラも良くて、ただアニメとしてずっと楽しく観れたし、釘宮理恵演じるアンジェラの真っすぐなヒロイン像みたいなものも新鮮で良かった。そこそこ前のアニメとは思えないくらい戦闘シーンがバチバチにカッコ良かったのも凄かった。設定が難しいと話に入りきれなくて普段あまりSFは観ないから、人から勧められないとこれも観なかったけど、観て良かったです。もう残り少ないけど、10日の金曜までは無料公開されているので、もし興味があれば是非にという感じです。


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