海に来るつもりだった

ドライブをして来ました。夏なので、海をドライブして来ました。大喜利の友達の羊狩りさん、ぽるすさん、ヅカマゲドンさん、るるはんさんと5人で、場所は出し合って決めて(僕は思いつかなかったので出してないけど)結果、三浦海岸を走って鎌倉くんだりまで行ってきた。道中では、それぞれが持ち寄った音楽を流してりして、めちゃくちゃ真正面からドライブを楽しんだ。川崎を出発して、1時間程度走れば外に海が見えてきて、それだけでもうテンションは爆上がりして、以降はもう海が見えるたびに「海だ!」と叫んでいた。波乗りジョニーを流して海を走った瞬間などは、ドライブのゴールかってくらいに楽しかった。昼ごはんには海近くの寿司屋に行って、はちゃめちゃに美味い寿司を食べた。回転寿司で麻痺しきった舌に、それは泣くくらいに美味しかった。運転をしないからと瓶ビールも飲んだ。生活が終わっているので、最近は寿司を食べることに罪悪感を感じてしまうんだけれど、今日この瞬間だけはそれらを超越し、ただ、寿司とお酒の幸福感に肩まで浸かった。過ぎた幸福のせいか、全員あの瞬間全く面白くなかった(グラスビールが運ばれてたとき、ヅカマゲドンさんが「グラスワンダー」って言って最悪だった。るるはんさんもサバ寿司が来たとき「サバです」と全くつまんなく言っていた)寿司食べてまた走って、鎌倉で寺や文学館などを巡った。ともすれば、横浜の海を見るのも初めてだし、鎌倉にも初めて訪れた。寺を登った先で、またビールを飲んだ。鎌倉ビールを喉に流し込んで観た青空が暴力的に綺麗だった。それから街をぶらぶら歩いて、ふと見つけたカフェに入ったらそこが隠れ家的な店で、実際に取材とか断ってるぐらいのとこだったんだけれど、雰囲気がかなり良くて、モヒートを頼んだら庭のハーブを「これで作るんですよ」と店の人がその場で取ってて凄かった。何これめっちゃ当たりの店じゃんと一同感動したんだけれど、その店の人の腕にガッツリとタトゥーが入ってて、みんなの前では口にしなかったけど、その薔薇の模様が庭のハーブより心に残った。その後は帰路に向けて走りつつ、せっかくだからと海岸に1回降りて砂浜を歩いた。ラジカセを置いて海を楽しんでいる外人がいて、絵に描いたような「夏」だった。ヅカマゲドンさんの提案で、何人かで砂浜を走って競争したら、大人が砂浜を走って生まれるだろう「何か」がびっくりするくらいに生まれなくて、ただそれぞれの靴に砂が入っただけで終わって逆に凄かった。帰りの道も、まだ海に感動しながら走った。途中スピッツの8823が流れて、急にみんなで歌う時間があって楽しかった。スピッツの8823を共有できる仲間で良かったと思った。レンタカーに車を返す時間が割とギリギリで、最後は焦りながら走って何とか車を返し、鶴見の駅に降り立ったときは夜。本来ならばそのあと居酒屋でもう1回戦が相場なのだけれど、情勢にそれを許されず、疲れた足を引きずってそのまま帰りの電車に乗り込んだ。また行きたいね、次は泊まりで、旅館とか最高、とエンドロールみたいな会話をして、旅は終わった。思えば旅行らしい旅行など、もう何年もしていないから、本当に新鮮だったし、底の底にいたような心が僅かながらでも浮上出来て、誘ってくれた友達に感謝をした。家に帰ってTwitterを開いたら、グループDMでその友達が「電車で百合を見た」と盛り上がってて、違う意味で旅が終わっていて笑った。まあ夏だし、海も見たし、百合も許すとして、楽しい1日になって良かった。夏を楽しめる心がある内には、夏を共にしてくれる仲間がいる内には、頑張らないとだ。


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