素手で靄を払う

嫌な夢を見て起きたら、何故だか不安で不安で仕方なくて、胸も痛く感じてヤバかった。そんなに強い夢ではなかったはずなのに、本当にどうしようもなく不安で、何とかそれをやり過ごそうと必死に心を落ち着かせた。今日は日曜ということを思い出したあと、日曜なのに何も楽しいことが無いことを思い出して、また不安になった。ややあって胸は痛くなくなったけれど、得体のしれない不安はそのままで、何かしよう何かしようと考えた結果、とりあえず家から外に出た。ランニングしていたときのコースを歩きながら、この前サイファーのあと勧められた、ビートを聴きながら頭の中でラップするやつをやった。これが案外楽しくて、夢中でラップしていたら目的地に着いていた。その頃には不安も薄れていたけれど、帰りもラップしながら帰ったら大分疲れてしまって、でもとりあえず胸の変な感じは消えたなと安心したら、そのまま寝落ちしてしまった。夜はスーパーの蕎麦と寿司を食べた。食事がいよいよ作業にその色を移しつつある。朝からの不安を何となく抱えたまま一日を終えたくなくて、急遽スプレッドシート大喜利を自分で募集して、数時間ほど大喜利をやった。そしたら、これがなんか意味分からないくらい盛り上がって、はちゃめちゃに笑って、終わったあとにまず「疲れ」が先に来るくらいの会になり、なんていうか、心から救われる思いになった。朝起きたとき、本当によく分からないけど「死」が目の前にちょっとだけあって、今も思い出すと怖くなる。大喜利してくれた方々に感謝をしつつ、幸福に向けて帳尻を合わせるようにアイスを食べた。チョコの甘さに比例して幸せになれるなら、どれだけの量のチョコを食べればいいんだろう。そういえば急に温度が下がって、布団を出さないといけないかもしれない。いつも夏は終わるのは急で、秋が終わるのはそれ以上に急だ。つまり、直ぐに冬が来る。試練の冬が来る。