たった一つの心で

昨日の今日で、つけ麺と野菜炒めをまた食べてしまった。三日連続で同じものを食べるの、マジで相当も早々な気がする。栄養的にも精神的も、すべての面で良くないので、明日は絶対にちゃんとしたものを食べます。絶対。分かんないけど、こういう小さい綻びから始まって崩壊は起きていくんじゃないだろうか。逆に、小さい気持ちの積み重ねが大きい変化に繋がっていくのかもしれないし。何一つ、雑にやってはいけない。そんな決意をチューハイと共に飲み干したあと、映画を観た。

 

 
第二次世界大戦下、エニグマと呼ばれるドイツ軍の暗号の解読に当たった天才数学者アラン・チューニングの人生を描いた伝記的映画。その死後も数十年、政府によって存在を隠されてきたアランの偉業と、彼の人生の裏にあった秘密、その壮絶さに最後は強く打ちのめされました。ドキュメンタリーという側面で始まった話が、やがてアランが人生を賭けて守ろうとした、ある一つの恋の存在が浮かび上がることで、一転、切ないラブストーリーに話に姿を変えていくのが実に美しく、終戦の為に暗号解読に挑んでいく彼の人生の最期、それがどんな結末を辿るのかを息を呑んで見守らされました。「暗号」そして「秘密」というキーワードに彩られ、時代に大きく翻弄されたアランという男の一生、本当に物凄く、実話という衝撃を伴って心に刺さったので、あまり事前知識持たないで観ることをお勧めします。