拙いだけの数分間

2週連続で死んでいる月曜日になった。EOTの翌日も酷かったけれど、渋谷杯の翌日の今日も酷かった。ちょっと筋肉痛すら感じるくらいの疲れがあった。幸いだったのは今日が一般的には祝日とされる日だったこと。起きても昨日の記憶は鮮明で、現実で、本当に自分に起こったことなのが嬉しかった。願わくば、興行としてイベントが「成功」とされるものであって、今後ああいうものが開催される世界が続いて欲しい、それなら本当に夢がある。凄いことに、メディアに呼ばれる人すら周りから出ていたりもして、自分が表舞台に立つことはこの先も無いだろうけれど、ならせめて自分としては、会をやったり、大きい何かに繋がる小さい何かをしていければってのは割とマジで思う。おそらく、自分にはそれくらいのことしか出来ないだろうから。疲れのまま一日を過ごし、夜はラーメンを作って食べた。これはもう日常として定着している。それからDiscordのサーバーで、UPBという、MCバトルのUMBを基にした、ラップでデレマスのアイドルのダイマをする大会の前哨戦に参加した。そもそも自分のスキルで勝てるわけもないし、自分の好きなアイドルを背負って負けることは本当にしんどいことなので、結構ギリギリまで参加は迷ったんだけれど、何もせず見守っていることはいることで嫌な気がして、ダメ元の精神で挑戦することとなった。ルール的には、相手のアイドルへのディスはなしで、どれだけ自分の好きなアイドルの良さをアピールできるかどうかというものだったんだけれど、やる前からこれ絶対難しいとは思っていて、ともすれば普通のバトルなら相手を攻撃したりアンサーを返したりすればいいから(自分にとってはそれも難しいけど)やることは1つなところを、今回の場合は「アイドルをアピールする」と同時に「相手の言う言葉にアンサーも返す」ことをもやらねばならず、単純にやることが多く、8小節の中で一体どういうバランスでラップすればいいのか全然想像がつかなかった。せめて1戦見てから始めたかったところだが、運悪く初戦になってしまった。相手はGT VS VONBIEさんという池袋晶葉担当の方で、始まってみたらマジで言う事がまとまらなくて(そもそもアイドルについてちゃんと言おうとするなら8小節3本で足りるわけがない)あたふたしていたら終わっていて、一瞬で負けて終わってしまった。悔しいと感じる暇すら無かった。審査員の講評などを聞くに、相手に言葉を返そうとし過ぎてダイマの部分が少なかったことが敗因ということだけは分かったけれど、どれだけスキルがあればそれが出来るのか、てんでイメージが湧かなかった。それくらい手応えもクソもないほど、何も出来なかった。大会はそのあと、どんどん熱量もレベルも上がっていって、決勝のうのてぃーさんと檸檬さんの試合などは、会話もダイマも並行して互いにラップしてて、なるほどこれが正解なのか、と思わせられるくらいに良い試合だった。優勝は上条春菜担当の檸檬さんだった。最初から無理と思っていたからか、園田智代子杯ほどには凹まなかったけれど、全然ダイマをできなかった悔しさはちゃんと手の中に残り、スキルの無い自分に情けなさ不甲斐なさを感じる敗北ではあった。大会後は軽くサイファーをやって、サイファーの中だと落ち着いて韻踏めたりする自分がなんか嫌だった。ムートンがミメイに「サイファサイファサイファサイファー」とディスってたのを思い出した。繰り返し練習していれば、バトルの中でも冷静にラップができるようになるんだろうか。全然出来る気がしない。丁度、本当に丁度、明日デレマスの放送に呼ばれて、そこでアイドルの話をする予定になっていて、ダイマの続きはそこで、という着地になったのは良かったけれど、ラップだってもっと頑張りたい。才能が無いって、まだ切り捨てたくはない。自分という人間に、まだ期待していたい。