創り出す脳、手

先週応募したアルバイトは普通に落ちていた。見返して思ったけれど、求人の中でも割とハードルというか、条件の良いところに応募していたんだなと思った。今自分が出来る仕事はもっと目先、鼻先にあって飛びつけるものなのかもしれない。諦めることと、弁えることは紙一重だけれど大分違う。生きていくということは、その調整の連続であり、気づきの集大成が人生とも言える。自分を分かり、自分の出来ることをやる。それすら今は満足に出来ていないということだ。今から間に合うのかどうか、その瀬戸際としての今である。次のバスが来る時間は分からないけれど、まだきっと来ると信じて錆びかかった時刻表を眺める毎日である。急に話題が変わるけど、最近急にSpotifyに加入した。ラップ周りの曲が聴きたくて入ったのだけれど、本当にそこは充実してて最高だし、プレイリストを作れば家でも移動中も聴けて、サブスクって言葉は何度も何度も耳にしながら、どうして今まで入らなかったんだと後悔した。何度も自分の中を通り過ぎて行ったそのサブスクという存在に、今こうして救われているから面白い。ふぁんくやKennyDoesなど、梅田サイファー周りをとりあえず中心的に聴いている。ラップを上手くなるにはたくさん聴いて耳を鍛えるのも効果的、というのをサイファーを始めた頃に聞いたことがある。ラップを生活の中に入れることで、そっちも上向けば良いと思う。書き忘れたけど昨日はちゃんとランニングもした。そのお供としても、こんなに心強いものはない。大喜利W杯というタッグの大会におうかさんと出ていたんだけれど、それの本選の2回戦での敗北が今日決まってしまった。投票の段階で厳しい状態が続いていたので、心の準備はしていたつもりだったけど、本当にめちゃくちゃ会議を重ねて来たので、悔しかった。おうかさんと反省と愚痴が混ざった通話をして、最後は卒業式のあとの誰かが言い出さないと帰れない空気みたいなのをしばらくやったあと「お互いこのあと他で結果を出しましょう」という前向きな解散で終わった。来年開かれるなら、来年こそ優勝したい。いや、来年というか目先の何かで優勝したい。ラップにかまけてるとかも言われたくない、無職のくせにとかも言われたくない。心の内には、僕には敵しかいない。3月、気づいたら全然映画を観れてないと気付いて、焦るように寝る前に1本観た。


漫画原作でアニメ化もされていて、そちらの評判は聞きつつも観ずに、特に前知識なく実写から見た。極度の人見知りだがアニメ好きのみどり、アニメーター志望だが両親には隠しているツバメ、アニメには興味がないか儲け話がとにかく好きなさやかの3人が、高校で「映像研」を結成してアニメを制作していく姿を描いた作品。部を嫌って追いこもうとする生徒会に抗いながら、映像研の3人が奮闘していくのを、元が漫画やアニメだからなのか、それを再現するかのように二次元と三次元の表現を織り交ぜながらハイテンションで進んでいくのが独特のノリがあって面白かった。周りに何を言われようも「好きなものを叫び、それを作る(伝える)」というクリエイター側からのメッセージを含んでいて、登場人物たちがそれを表す場面にはグッと来るものがあった。みどり役の齋藤飛鳥が、二次元的な演技を体を張って演じていたのも結構良かった。漫画とアニメの評価が多分、実写より高い印象があるので、そっちも機会あれば観てみたいと思う。