旋律と救い

疲れのせいかお酒のせいか、それとも休日の安心感からか、眠れることが出来てまずホッとした。日中は何の予定も無かったので、休むだけ休むことにした。本当に、働いていたらよりこの3連休を心から楽しめるんだろうなと、年末年始の労働を経て思う。休みの感覚が無くなりつつある自分の体は、このままだとただただダメになっていくだけに違いない。平日に汗を流し、休日に休む。そんな当たり前の日常を取り戻さないといけない。新年入ってどんどん雑になっていく食生活、今日は麻婆豆腐を作った。麻婆はすぐ作れてすぐ食べれて、気を抜くとすぐ甘えてしまう。豆腐だから健康的にも、とか色々理由を加えて、でも実際別にそんなでもないから仕様が無い。健全な肉体も、健全な精神も、今や遠くなりつつある。そのあと、Discordで六角電波さん主催で競走馬のドラフト企画をやった。走る距離別に3頭ずつのチームを作るイメージで、18頭を指名していくという企画だったんだけれど「先に獲られた」とか「それがあったか」というドラフトの駆け引きを感じられて良かったし、シンプルに好きな馬の話もできて楽しかったので、主催ありがたいという感じだった。ただ、ちょっと知識の掛け違えみたいなのがあってミスってしまったのが個人的にあって、気にし過ぎなんだろうけど落ち込んでしまった。今、本当に自己肯定感が終わっているから、こういうミスとか、ミスしたって周りから思われるのがあまりに怖過ぎて、氷の上でも歩いているかのような感覚で生きている感じがある。好きなものを好きでいることすら気を遣ってしまうから、本末転倒ともいえる。なんだかこのまま寝たくなさ過ぎて、時間が遅いのに映画を観てしまった。


息子を学校内での銃乱射事件で失い、事件後荒んだ生活を送っていた父親のサムが、息子が書き残した曲を歌うことで再び人生に向き合っていく姿を描いた映画。世界から逃げるように、閉じ籠るように暮らしていたサムが、息子が生きていた「証」でもある曲を手にすることで世界と繋がっていく姿が感動的だったし、サムが抱えている一つの「秘密」が後半ストーリーを大きく動かすことになるんだけれど、その重さがまた話に深みを出して、どんどんと心にのしかかってくるのが印象的な作品だった。自分が演奏した息子の曲に惹かれた若者とサムがバンドを組み、その演奏される曲がまたどれも良くて、映画に彩りを加えているのも良かった。ちょっと片手では受け止められないくらいの重さがある話ですが、親子をテーマに人生を描いた映画として、音楽映画として、かなり良かったので、機会あれば観てみて欲しい一作ですね。