かつての活劇を

初夢なんてろくに見ずに、夕方まで爆睡した。来年通り、いつも通りのお正月。朝までの宴の片づけをしている時間、ゴミを捨てている時間、ちょっと楽しいのは何故だろう。元旦から頑張って料理する気も起きなかったので、朝に炒めて残った野菜と肉を炒めて、正月感なんて知ったことかとばかりに食べた。腹が満たせればいい、おせちもお餅も、その日の意味があるだけだ。適当なご飯を食べたのち、年末にやった全体の大喜利の感想まとめに続いて、自分の自薦回答まとめを作成した。これは去年もやったんだけれど、自分でまとめるダサさも正直あるけど、自分でいつでも引き出せるようにしていおくのは悪くないし、何より自分でまとめなければ誰も覚えていてくれないと思い、まとめた。これをしなくても自然と触れて貰えるような、そんな強い回答を出せれば一番良いのだけれど、それがいつまで経っても難しいのだから仕様が無い。クリスマス会で貰って以来、入浴剤を毎回使っているんだけれど、これが本当に良くて、今まで自分で買ったりとか全くしてこなかった(実家にいるときに使った記憶があるくらい)けど、いつもお湯に入るだけの毎日だったから単純に新鮮だし、香りだけで気持ち良い。自分がやってこなかった、実は楽しいことっていうのは、実際まだまだあるんだろうと思う。そういうのに出会うか出会えないかは運なんだろうけど、自分から探す努力も意味があるかもしれない。風呂に使って気持ち良くなったあとは、新年1発目の映画を観た。


三池崇史監督作品。試合で敗北後に、医者から余命宣告を受けて絶望したボクサーのレオが、街中で助けを求めてきた少女モニカを助けたことから、ヤクザとマフィアの抗争に巻き込まれていく様を描いた映画。2人の逃走劇とヤクザたちの争いが交わりながら、疾走感のまま駆け抜けて行くのが非常にスリリングで、最後まで夢中になって見れてかなり面白かった。レオとモニカの恋愛を軸に、アクション、コメディ、詰めるだけ詰め込んだみたいな娯楽大作ともいうべき作品で、三池作品にはあんまり触れて来なかったけれど、この初恋に関しては海外のギャング映画、タランティーノガイ・リッチーを思わせる趣があって、古き良き「仁義」のカッコさをバックに置きつつも、ラブストーリーや笑いを絡めることで格段にポップに、見やすくなっている感じが良かった。「初恋」というタイトルは、内容を想像させないようにあえて付けたらしくて、そこから真っすぐな純愛物だと思うと面食らうかもしれないですが、普段ヤクザものとか全く見ないのにめちゃくちゃ楽しめたので、結構幅広くおススメできるかもしれません。ベッキーが結構重要な役で出ているんですが、マジで狂ってるというか、凄まじい演技を披露しているので、そこも注目して下さい。