星みたいに見上げてた

元来の不眠と、精神的な不調と、あとシンプルに大会への緊張からと、死ぬほど眠れなかった。焦って最近飲んでなかった睡眠薬を飲んでも眠れず、結局意識が薄れたのは6時頃だった。徹夜よりはマシ、としか思えない睡眠時間だ。今日は文化杯というネイノーさん主催の大会で、去年に引き続き2回目、70人規模のかなり大規模なものだった。基本的に主催から声をかけて集めたメンバーというのもあり、豪華という壮絶というか、去年もだったが相当な並びだった。前回は1回勝ったあとあっさり負けたので、目標としてはそこを上回れるかどうかがポイントだなと思っていた。久々の大きい大会ということで、当然というかいつぶりかに会う人との同窓会の瞬間が各地で起こっていた。次会うときに、これが起こらないことが平和の証となるんだろう。始まった1回戦は、最初は若干重かったものの、徐々に盛り上がりを見せ、自分の番が回ってくるころには大分温まっていた。手応えはほとんどなくて、これはむしろ危ないかも、と思っていたらなんとか通過していてちょっと驚いたくらいだった。命拾いしたような気持ちの中、休憩中はなまるうどんでうどんを食べ(途中で、朝うどんを食べたのを思い出した。2うどんの日になってしまった)眠くならないようレッドブルを飲んでから大会に復帰した。2回戦は1回戦よりは落ち着いてやれたものの、単純にお題に苦しんで、また危ないかも、と思って待っていたら通過していた。ややウケからのややウケで、喜べない気持ちも少しあった。こういう大会で勝つ人は、やっぱその日見てて「勝ちそうだな」と感じさせる人のことが多く、自分を顧みるに、勝ちそうな空気は全く無いだろうなと思った。やっぱりというべきか、準決勝は全くダメで、なんならお題もちょっと読み違えていて、ほぼウケることなく負けた。ああ、また今日も主役にはなれないんだな、って思いながら、自分以外の人が輝いている決勝戦までを見守った。優勝したのは店長さんで、1回戦で負けたあと敗者復活で勝ち上がり、そこから明らかにエンジンかかって決勝ではガンガンにウケてて、ああ、強い人の勝ち上がり方だなと思った。手応えもほとんどなかったから、悔しいともあんまり感じなかった。前々から感じていた、自分の生大喜利の限界を再認識させられた感じがあり、それを意識してからやっと悔しくなった。今日の負けというか、自分の今の生大喜利に対しての悔しさだった。このままダラダラ続けて、ややウケだけの大喜利をやることに意味はあるんだろうかと思った。特に誰の記憶にも印象にも残らず、誰に衝撃も影響も与えられず、でもただちょろっとだけウケたり、変に勝ったりするだけ。そもそも、自分のやりたいことを、自分ができていない感じが一番しんどい、最後に自分の生大喜利の答えで自分を驚かせられたのはいつだろう。パッと思い出せないくらいには、埋もれてしまっている。時間が遅かったのもあり、打ち上げとかはなく、その気持ちを引きずりながら家に帰った。感想を書いたり、反省をしたりしたあと、ご飯をまだ食べてなかったので作り、食べた。お酒も少し飲んだ。ネイノーさんのご厚意で、来週日曜の誕生日、自分と他がめちゃくちゃタイマンで闘う組手を開催して貰う運びになっている。正直、今の自分に人を楽しませる大喜利ができるかというと自信が無いんだけれど、この時間の中で何か自分の大喜利が見えてくればいいと淡い期待だけを抱いている。続けてもいい、と自分で思えるくらいまでは、浮上したい。誕生日を命日にはしたくは、ない。