忘れたくても忘れられないのは、忘れようとしてないから

ハローワークに職業相談に行った。最近しごとセンターでしているような「活動に自信が持てない」みたいな話をしたら「具体的にどういうところですか?」みたいなことを問われて「いや、全体的に…」とうまく答えられないでいたら「じゃあ、それを次までに考え来てください」とスパっと言われて話が切られてしまい、頭が真っ白になってしまった。確かに全然そうだよなってところではあるんだけれど、取りつく島もない感じにテンパってしまって、何とかそのあと「失業期間のブランクって、どの程度マイナスになるのか」とか聞きたい話をギリギリしたものの、軽いショックを受けた感覚があり、ハローワークを出たら泣きたくなってしまった。相談員の感じがピンキリっていうのはよく言う話だし、そもそも、これがでも、世間の普通のリアクションなんだよなって思えたらまた泣きたくなった。落ちこぼれがグダグダして暗い日記を書いているだけの日常に、何の意味があるんだろうか。生きている意味って今あるのか。よくないけど、たまにそんな思いが過ぎって暗くなる。足元をふらつかせながら、その足で月曜に借りたCDをTSUTAYAまで返しに行き、代わりにDVDを借りた。Twitterでおススメしてもらった映画のDVD。何か一日の中で楽しいことを自分で作らないと、本当に倒れてしまいそうで、それが今映画って感じがある。疲れて何もする気が起きなかったので、夜は出来合いのスーパーのお寿司を食べて、スプレッドシート大喜利をやった。ジャスミンさんの突発のやつだったけれど、割とふざけたお題とかが多くて、アホみたいに笑えて気持ちが幾分楽になった。こういうところでも、周りに、大喜利に、救われている。そのあと借りた映画を観た。

 
高校生活を勉強一本に費やし、全く遊んでこなかった親友のモリーとエイミーが、卒業寸前にクラスメイトが自分たちと全然変わらない高い進路を手に入れていることを知り、最後に弾けるためにクラスメイトのパーティーに忍び込む様を描いた青春映画。「ブックスマート=ガリ勉」によるスクールカーストの逆転劇的な始まりから、モリーとエミリーの強い友情、2人が今まで触れて来なかったクラスメイトの素顔を知って新しく友情を築くアツさを描いていて、笑いを絡めつつも爽やかな空気があって良かった。卒業の前日という「特別な1日」という設定も、登場人物たちの青春の輝きを高めていたし、最初はモリーとエミリー以外はいわゆる「モブ」のような位置付けだったのが、話が進むことで造形が浮かび上がっていく感じにもグッと来た。ちょっと捻くれていて、真っすぐな青春映画とは違うけれど、最後に行き着く友情の素晴らしさにシンプルに胸を打たれる良い映画でした。