たった一つの栄光

起きたら思い切り昼で、昼からスプレッドシート大喜利の予定があったのでDiscordを寝起きで開いた。キミテルさん主催の、日本ダービーを観て大喜利する会で、普通に大喜利したり休憩がてら日本ダービーを観たり、また大喜利したりするゆるい会だったんだけれど、競馬を基にした企画が割にルールが凝ってて面白かった。もっと人が集まって本格的にやったら盛り上がりそうな形式だったので、それも期待したいところ。肝心の第88回日本ダービーはこれがめちゃくちゃな激戦で、本命の皐月賞馬エフフォーリアをギリギリでシャフリヤールが差して制覇する展開がアツくて興奮した。エフフォーリアは親の代、その前の代からダービー2着だったり、シャフリヤール騎乗の福永祐一がダービー連覇だったり、色んなドラマが残ったりして、一生に一度しか出れない、競馬の中でも価値のあるレースが作り出す因果を大いに感じることが出来て良かった。事前に過去のダービーの動画やらを観ていたので、初めて体感するそれがアツいもので良かったし、また次のレースに向けての感情も強まった。土日の予定が死んでいるので、土日にこうやって家でも楽しめるものがあって改めて良かったと思う。今年一年、競馬を追いかけて最後に何を感じるのか、今から楽しみでもある。夜は冷蔵庫に卵と玉ねぎが余っていたので、鶏肉を買って親子丼を作った。「余ったもので」というところに、自炊力の向上を少し感じる。日曜の夜は殊更に憂鬱で、空白続きの平日を思うと気分が暗くなる。深夜のTwitterのタイムラインで、同じように息をしている数人を観るとたまらなく愛おしく思えて、手を繋ぎたい衝動に駆られる。けれど、その手はどことも交わらない。反射の角度で近く見えるだけで、自分だけが底にいることに気付く。息を入れて、海面まで上がらないといけない。