靴と刀
本格的にダイエットをして行こうと思い、昼はコンビニのサラダだけで済ませた。
多少お腹が減ったけれど、どうせカップラーメン食べてもお腹減るから同じだと思って耐えた。夜は鶏のささみを買って照り焼きにした。ちゃんと片栗粉を買ってまぶしたら、かなり良い感じに焼けてとろみもでて、初めてにしては相当上手くいったと思う。味噌汁にはワカメを入れて、豆腐も食べた。ここにきてなかなか食事感が出てきた。料理酒とかも買って、レシピに対応できるキッチンを整備していこうと思う。今までの人生を取り返すかのように料理している。大喜利以外で、ここまで何かに向けて強い努力をしたのは初めてかもしれない。齢三十にして、人は変われるのか。変わりたい。まともになりたい。こんなことを今からやっている段階でまともじゃないのかもしれないけど、まともの島に向かって泳ぎ出したい。まずは、痩せて、健康になる。届いたランニングシューズで早速3キロ走った。数回走って2キロ3キロは大丈夫だと思ったけれど、5キロって結構しんどいかもしれないと、その先のキロ数を想った。次は5キロとりあえず走ってみて、そこから考えよう。一緒に届いた体重計が計る度に違う数値を示して、めちゃくちゃ間違って買ったんじゃないかって気がして動転しているけれど。明日には筋肉痛で苦しんでいるかもしれないけれど。走る。あくまでも。
そのあとまたスプシの大喜利をやった。トーナメント形式。途中までは結構調子が良かったけれど、決勝でひよって負けてしまった。負けたら結局何も残らないので悲しい。昨日今日と合わせて思ったけど、自分のしたい大喜利、自分の好きな自分の大喜利っていうのが、他と比べて地味で、ちょっとインパクトのある答えと並んだら埋もれてしまうというか、いや、結構な言い訳してる自覚もあるけど、どうも残らない感じがあって、でも、やりたいことは間違ってないって思う気持ちもあって、これで光るためには、光るまでこの刀を磨き続けて、いつか全てを斬って光るしかないのかもしれないって思った。時間かかると思うし、前に１回そっちに行こうとかなり頑張って、ただウケないだけの期間もあったから怖いんだけど、自分の好きな大喜利でウケるのが一番嬉しいので、掴めるまでやっていくしかない。走る。あくまでも。
