周回遅れの水曜

ハローワークの面談を入れていた明日と日付を勘違いしていたのが今日だったらしく、電話で知らされてしまって最悪だった。急いで予定を入れ直したものの、電話を切ってしばらくどころか、ほとんど一日落ち込んでしまった。こんなことで社会復帰など、到底できるわけがない。「自分は最悪」という気持ちのまま昼を食べ、夕方になり、そのまま夜になった。後悔したところで現状が変わるでもなく、前を見ないといけないのは間違いなく、気を取り直して焼きそばを作った。お金が無いから焼きそばを作った。どうせすぐ飽きてしまうだろうけど、麺類が一番お金をかけずに腹を満たせる最短手段だから、できるだけ麺を食べなければいけない。焼きそばは美味しい、1回や2回なら美味しい。色んなものを食べたいと思う程には舌が肥えていて、それが今はじれったい。もっと実際に作業のレベルに食事を落とし込めれば楽なんだろうと思う。耐え忍ぶためだけの焼きそばを食べたあと、また映画を観た。これで4日連続だ。


凄腕の殺し屋と貧乏な役者志望の青年の人生が、記憶喪失をきっかけにして入れ替わることから始まるコメディ映画。先日観た「鍵泥棒のメソッド」の韓国リメイクで、設定や大筋の展開は同じでありながら細かい部分は変えられていて、その変更点がほぼほぼ全部映画を良い方向に転がしていて、元が良い上で個人的にはこっちのほうが面白くてかなり驚いてしまった。特に殺し屋が役者になり替わって生活していくシーンでのコメディさ、笑いの取り方が真正面から面白くて、ずっと笑えて良かったのと、あと、こちらの話のほうが2人の人生の最後の回収の仕方が丁寧で、泣ける作りにもなっていて、全体的にエンタメとしての完成度が高くて凄かった。リメイクなんだくらいの気持ちで観たけれど、こんなに上回ってくることあるんだとびっくりしたし、こちらの知名度は分からないけれど、鍵泥棒のメソッドを見たことがある人はマジでこれも観て欲しい。観てない人も、ただただ面白い映画として観れると思うので、観て欲しい。韓国映画はたまに評判を聞くし、パラサイトみたいに賞を取る作品も出ているのに、なんだかんだちゃんと触れてないけれど、こんなに良質のリメイクを作れるくらいの力があるんだなとも思えたし、また観て行ったりするのも面白いのかもしれない。