これまでのこと、これからのこと

昨日、本当は飲むつもりじゃなかったけど、眠れない気配がしたので貰った薬を飲んだら、これがかなり眠れて良かった。良かった、と表現していいのか分からないけれど、寝れないよりかは、大分、良かった。安全柵というか、ヤバいってときに頼れるものが出来たような感じがあった。一番心配だった、寝過ぎて起きれないという事態も起きなかったので、これからの付き合い方はともかく、とりあえずは良しとしたい。昼に昨日のカレーをガッツリ食べたので、夜は適当なものにしようと、久々のランニングを走り終えたあと、パスタを買って帰った。ソースも合わせて300円ほどで食べられるからパスタは優しい。マジでしばらくこういう食生活になるかもしれない。金は無いのにお腹は減り、お腹を満たすにはお金を使わないといけない。根本の根本みたいな人間のシステムに、これから立ち向かっていかなければならない。そのあと軽く雑談のキャスをしたら、めちゃくちゃコメントに対して喋るみたいなノリになって、この筋力を使うの日々さだなと思いながらやり終えた。やってる間は辛いことを考えられないから、キャスは定期的にやりたくなってしまう。そんなものに付き合わせていると考えたら、ちょっと来る人には申し訳ない。そのあと、寝る前に映画を観た。


クリストファー・ノーラン監督作。人の夢に入り込んで情報を抜き出すプロのコブが、愛する家族を取り戻す為に「インセプション」という、逆に人の心にアイデアを植え付ける任務に挑戦する様を描いたSF映画。コブたちチームが、夢の中の夢、その夢の中の夢と、何層も潜りながら攻防を繰り広げていくのが最高にスリリングで、その世界観にワクワクしながら最後まで夢中で観てしまった。難解な設定に身構えて観たところがあったんだけれど、思ってたより話に躓くこともなく、スッと話が入ってきて楽しめたし、二次元で描くような世界を実写で表現しきった映像美には終始心を惹かれた。TENETとかもそうだったけど、頭の中に描いたものを映像で可視化する力が、ノーランの何よりの凄さだと思う。夢を階層的に捉えて、夢の下にまた夢があるというのを、それぞれの夢をほぼ同時進行で展開していくのとか、正気の沙汰とは思えない。主人公コブのストーリー、妻との過去が話に絡まってくるのも、話に重みを出していて良かったし、最後の終わらせ方がとにかく綺麗で感動してしまった。なんとなく難しそうだから観ないでいたのを、観終えたあとにかなり後悔した。ノーラン作品で言うと、インターステラーが個人的にはこれまで一番好きだったけれど、インセプションは並ぶくらいに良かった。簡単な設定では無いから、一概におススメはできないけれど、1回是非観て見て欲しい一作ではあると思います。傑作でした。