冠の年末

濃い日曜が終わると、一転、薄い月曜が始まる。昨日の残りの餃子を食べる昼に一抹の虚しさを感じながら、現状ただ死に向かっているだけの1週間が始まった。胸焼けが今日は無いことにまず安心をした。昨日が楽しかった余韻というか貯金のおかげだろうか。だとするなら週の後半になるとまた出てくるのか、今はまだ分からない。未来は全て未確定だ。副反応から帰ってこれたので、久々にランニングをした。本格的な冬が来て、外を走るのがいよいよ億劫になって来たから、この先走れるかが不安で仕方が無い。月曜は疲れでご飯を作るのが面倒で、気のゆるみからマックを買ってしまった。マックを食べながら、THE Wを観た。立ち上げ当初の期待されなさとか注目度の無さからすると、相当盛り上がって来ている感じがあるというか、まずメンバーがかなり面白くて、前回もめっちゃ笑ったけど、今回マジでそれ以上に凄い大会で衝撃だった。決勝のAマッソ、天才ピアニスト、オダウエダの3組が本当にそれぞれの方向性で突き抜けてて、実際かなり票を分け合う形になっていたけれど、全組面白かった上で、個人的にはAマッソがめちゃくちゃ面白い上に、凄い新しいことやってて、前回もやった映像漫才(というか、多分前回やれなかった2本目)が、発想も表現も凄くて、これで勝てなかったらどうするんだと思ったら負けてしまって、ちょっとあれはショックだった。1本目にただただボケとツッコミに振ったネタを持ってきて勝ち上がったのを見て、これは相当勝ちに来てたなと思うだけに、本当に残念だった。オダウエダが自分たちの面白を思い切りぶつけて、これは笑うけど勝てないかもな、って壁を突破して優勝したのはめちゃくちゃカッコいいし、ここがテレビで売れるの面白過ぎるから、結果としては良かったんだけれど、Aマッソに関しては、またここにタイトルが付かなかったのかという気持ちが、どうしても残ってしまった。もう来年出るかもわからないというか、これでダメなら諦めてもおかしくないと思うので、あんまり期待はできない気はするけど、Aマッソがずっと面白くて、今ですらまだ周りが追い付いていない余白すら感じるので、何かで評価されて欲しいと思う限りだ。僕は誰なんだって話だけれど、ただただ、それだけ。でも、本当に面白い大会だったし、オダウエダの優勝を見て「おもろいけど、勝たん」から「おもろいから、勝つ」に賞レースが動いているような感じがあるし、そうなって欲しいと思う。面白い人が、そのまま評価される。それが美しく、正しいと思うから。かなりの満足感を得た、そんなTHE Wと言えた。