文字と瞬間

今の仕事場での最後にふさわしいというべきか、デカい案件が少しずつ進み、トンネルの向こうに退職の光が見えてきた。それは同時に無職という絶望でもあるのだけれど、退職を告げても何一つ興味を持たれない職場の感じを見るに、ここを去ることは本当に正解だったなとも思う。疲れからなのかなんなのか、昨日今日と急に短歌を作ったりしてしまった。昔一時期、短歌作りにハマってアカウントまで作って、作った瞬間飽きが来て辞めてしまったことがある。大喜利の回答作ってるときもあるんだけれど、短い文章に世界を込められると気持ち良さがあって、短歌の、その言葉の数の中に書きたいことを詰められたときも同種の気持ち良さを感じて良い。好きな歌人の歌集も読んだりしたけど、穂村弘とか笹井宏之とか、自分が好きだと思う人が凄過ぎて、それで後を追うみたいな気持ちが消え失せて、結果あまり詠むのを辞めたのもある。そもそも感性が豊かな人間でもないし、何番煎じみたいな言葉しか生み出せないのが自分で分かるのが辛いのも1個ある。それでもたまに詠むと楽しかったりするから、今回みたいに詠んでみて面白いのはあった。大喜利について話す生の中で「大喜利は自分の好きなことを表現してウケるのが好き」みたいな話をしたけれど、昔から小説書いたり短歌詠んだり、本当に一瞬だけだけど歌詞を書くのにハマったときもあったし、そういうのが好きなんだろうなって思う。その才能に恵まれなかったから今こうして生きているわけだけれど、このどうしようもない憧れみたいなものは、結局墓場まで持っていくような気もする。戒名には「表現」と入れて下さい。嘘です。入れないで下さい。

 

前に上手くいったから、今日もピーマンの肉詰めを作った。これはもうレシピを見ずとも作れるレベルになってきた気がする。それからスプレッドシート大喜利に参加した。前にも1回やった、キモいお題をやる狂人大喜利会。今回は下ネタが多めだったり、前回と違う感じのキモさがあって面白かった。あんまりこういう場で自分のキモさというか性癖みたいなものをぶち込めないので、大人しく大喜利してしまったけれど、もっと開放的になってもいいんだろうなとも思う。最近デレマスのアカウントの方だと、周りにあてられたのもあるけれど、ちょっとずつ出してるような気がしていて、その瞬間瞬間、言いようのない楽しさも感じたりもする。ブレーキに自信が無いから、最初からエンジンかけないでいるみたいな状態でいるんだけど、それで何かを逃してしまうのも損だし、たまには楽しい方に走ってみてもいいのかもしれない。人生は短い。そして今月の日数も、短い。やらねばだ。