進む人、進む事柄

誘って頂いたので、昼からかとじゅうさんと近くのファミレスでご飯を食べた。かとじゅうさんには無職になってからも相談に乗って貰ったりしていて、本当にありがたいという一心しかないんだけれど、今日も最近の自分の感じを心配してくれたのか、色々アドバイスしてくれたり、話に付き合って頂いて、どうしてこうも周りにだけは恵まれているんだろうなと思った。極端に気にし過ぎたり、後ろめたく思ったりは逆にダメなんだろうなと思うものの、こういうことして貰ってるのに何を立ち止まっているんだろうとはやっぱり思ってしまう。早いこと社会復帰しないといけない。日記で軽く書いたアイマスクまで貰ってしまった。かとじゅうさん、本当にありがとうございました。その後、1回帰って準備したあと、ワクチンの1回目の摂取を受けに行った。今更過ぎるともいえるけれど、接種券の話もあって、いよいよこれは尻込みしていられないぞと、予約を入れていたのだった(それでも、まだ結構埋まっていた)場所はちょっと離れた場所の病院だったので、電車で向かい、道中ずっとビクビクしていた。注射も嫌だし、副反応も嫌過ぎだった。「絶対に打ったあと調子が悪くなる」という注射を受けるということ、みんな麻痺してるかもしれないけど、やっぱり異常ではあると思う。病院に着いて、軽い問診を受けてワクチンの説明を聞いたあと、いざ注射となった。恥ずかしい話、本当に注射が昔から苦手なので、この瞬間が一番怖かったんだけれど、注射自体は本当に、マジで一瞬で痛みもあんまりなくて、なんかそういう話をする人もいるし、今日かとじゅうさんもそんなこと言ってたけれど、本当にそんなことあるんだ、と安心した瞬間、わーっと気持ち悪くなってきて、そうだ注射のあといつもこうなるんだと薄い意識で思いながら看護婦さんに助けを求め、ベッドに横になった。血管迷走神経反射と言うらしいんですが、緊張などの過度のストレスで酸欠状態みたいになる症状で、注射のあとこうなってしまう。過去に採血で何回もなった、要は注射が怖過ぎておかしくなってしまうのだ。と書いてしまうと情けないけれど、これはもう仕方ない。しばらく寝たら楽になったので、他の症状も無く、病院をそのままあとにした。打った方の腕が気になり、帰り道はずっと腕をかばう形で歩いた。ご飯を作れる気がしなかったので、回転寿司を食べ、副反応に怯えながら家に帰った。事前に薬や食料は買い込んでいたので、来るなら来い、いや来ないなら来ないでいいです、と寝ていたら、しばらくして腕が重くなってきた。熱や、そこ以外の部分の痛みはなかったので、そこは安心したけれど、医者に言われた通り風呂は入らずシャワーだけにして、その後もひたすら腕をかばった、マユリカのボケみたいな姿勢で過ごした。出る人は1回目から熱が出るという話も聞くので、怖くて病院で貰った薬を1回だけ飲んだ。眠る際も、たぶん本当はそんなに痛くないだろう腕が痛い気がずっとした。朝起きたときに自分の体が無事であるよう祈りながら、固く固く、目を閉じた。マユリカのボケの姿勢のまま、眠りに就いた。