辿り着いて、抱き締めて

今日も日中はオリンピックを観て、オリンピックを観てるだけのくせに疲れて寝てしまって、本当に最悪な夏をやってしまった。適職検査の結果を観たら本格的に動こうと、動く8月にしようとは思っているんだけれど、精神的には大分終わってしまっていて、いざ腰を上げようってなったときに上げれる自信が無い。どうせオリンピックを観ているのだから、もっと元気を貰わないといけないのに、こんなことでどうすると言うのだろう。夜は久々に生姜焼きを作ったら、これがマジで今まで一番美味しくできて、自己ベストを更新する出来になった。今までちょっと味が薄かったのと、醬油と砂糖を足したらいい感じになったので、次もこの分量で作って完成度を高めたい。いや、それよりもっとやることはあるだろということなのだけれど。良いこと少し悪いことたくさん、2勝8敗くらいの感じの1日の終わり、また映画を観た。

 
クリント・イーストウッド主演監督作。家庭より仕事を優先した結果、妻や娘から縁を切られてしまった老人アールの人生が、麻薬の運び屋の仕事を引き受けたことから大きく動いていく様を描いた作品で、自分のせいで失ってきた長い時間を晩年に取り戻そうとするアールをイーストウッドが熱演していて、その哀愁が強く胸を打つ映画だった。運び屋の賃金を使って家族に何かをしようとするものの、時間だけは戻ってこない切なさや、やがて警察に追われて罪の代償を支払わないといけなくなる悲痛さ、それでも人生の最後にやっと少し家族と触れ合うことができた温かさ。終始、イーストウッドの演技や表情が渋くカッコ良くて、本当は全然違うのに、イーストウッドの自伝映画なんじゃないかと思ってしまうくらい存在感があるのが凄かった。前作「グラントリノ」がかなり好きだったので、それと比べてしまうとあれだけれど、イーストウッドここにありと言えるくらいには良い映画でした。おススメです。