異世界からの帰還

大喜利バトルタワー2という生大喜利の大会に、コメンテーターとして出て来た。主に歴が若い人たちを集めて勝ち残った人と、ゲートキーパーとして待っているベテランの人が闘い、それでも勝ち残った数人(ゲートキーパー含む)でトーナメントをやって優勝を決めるという、挑戦する立場としてはなかなかに過酷な大会で、前年度もやって相当に盛り上がったんだけれど、今回もメンバーもアツかったし、めちゃめちゃ盛り上がって凄かった。優勝したゴウ体さんは、爆ウケしたあとに急に穴に落ちるようにウケなかったり(狙ってはいないものの)自分自身で見せ場を作り続けて勝ち進む、熱血型主人公みたいなストーリーを描いて、最後はゲートキーパーで唯一勝ち残ったばらけつさんを撃破して、ずっと面白かったしカッコよかった。トーナメントまで行った人はそれだけで凄いし、残れなかった中でも印象残った人はたくさんいて、改めて面白い人めっちゃ増えてるんだなって思った。自分が大喜利する場面は無かったけれど、ベテラン側の立場、ジジイの立場として、震えつつ刺激にもなった。大喜利終わりで、打ち上げを行こうにも情勢的に難しく、どうしようかなってところで、流れで近くに住んでいる人の家で軽く打ち上げをやることになり、食料を買い込んでなだれ込んだ。初めて行く家だったけど、とにかくめちゃくちゃ実家っぽい雰囲気で凄くて(猫が2匹いた)落ち着き過ぎてしまうくらいだった。実際、大喜利の話、この前の一迅オーディションの話、お笑いの話、など落ち着くままに話していたら深夜になっていて、最後は車で来ていた人に送って貰って帰宅することになった。車の中で大喜利の人がツイキャスをやるのを聴いていたので、それが耳に残りながらアパートの階段を昇っていたら、なんだか全てが地続きみたいな、大喜利を非日常として、それが日常と繋がっていくような、変な感覚があった。久々に一日をフルで楽しんだような気持ちがして、それも現実感が無かった。これが現実だった世界に帰りたい。心からそう思った。