未来を選べるのか

なんかもうずっと寝てしまう1日だった。良くない。こんなのが許されたらおしまいって1日だ。でも、寝ようと思えばどれだけでも寝てしまえるのが妙というか、何もしてないのに疲れる、その疲れは一体如何なるところから生じる疲れなのか。人間にとって、動いている状態がいわば正常で、それに逆らって立ち止まっているから疲れるのかもしれない。坂のように、人生は常に進み続ける性質があり、それに自分が乗っていないから疲れるのかもしれない。正解は分からない。進まないといけないということだけが確かだ。昨日から決め打ちしていたので、夜は素麺を食べた。素麺の喉越しだけが今自分に優しい。深夜、急に映画が観たくなってトレインスポッティングを観た。

トレインスポッティング [Blu-ray]

トレインスポッティング [Blu-ray]

  • 発売日: 2011/11/25
  • メディア: Blu-ray
 

 
大学のときに、イギリスの歴史について学ぶ授業で鑑賞して以来だから、観るのは15年振りくらいだった(他に「リトルダンサー」「プライドと偏見」を観た気がする)ドラッグに明け暮れるスコットランドの若者たちを主人公にした映画で、スタイリッシュな映像や音楽を交えつつ、底辺で生きる若者の生活が痛烈に描かれていて、救いという救いも無い作品なのに、どこか強い光を感じるのが面白かった。ドラッグが1個大きい存在として出てくるものの、主題として、当時のスコットランドの状態(イギリスを都会としたときの、連合王国の貧しさ)などが背景にあって「こうでもしなけば生きれない」という鬱屈とした感情の矛先としてのドラッグ、あるいは犯罪で、その中で「生きる」彼らの強さに光を感じるのかもしれなかった。ラストシーンに向かう主人公レントンと、鼓舞するように流れるアンダーワールドの音楽が本当にカッコよくて、きっとこの物語の先に“一般的な”幸せは待ってないと感じながらも、強い感動を覚えて終わった。この流れで近いうちに続編の2も観てみようと思う。


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