締

大晦日。夜までガッツリ何も予定が無かったので、Twitterの良いねした人へ一言のやつの返信などをしながら、納豆とスクランブルエッグという初期の僕の食事をした。原点回帰、ではなく、単純にめんどくさかったからで、ここには帰ってはいけないし、来年も自炊は続けないとなと改めて確認した。それからまた暇になったので、薦められた映画「ワンダー 君は太陽」を年末の年末に観た。

ワンダー 君は太陽 [Blu-ray]

 
遺伝子の病気で生まれつき顔が変形して、手術を繰り返してきた少年オギーを主人公にして、彼が学校に入って今まで触れてこなかった人との触れ合いを経験してく様と、彼を支える周りの人々を描いた映画で、最初はいじめられたり環境に苦しみながらも、オギーがその真っ直ぐな人柄で徐々に周りに受け入れられ、愛されていくのが美しく、感動的で何度も泣きながら観終えた。オギーの目線ではなく、家族や学校のクラスメイトからの視点を切り替えて描いてく構成になっていて、どうしてオギーが愛されるのか、いかにして環境が変化していくがが外からの目線を通すことでより伝わって良かった。感情移入がしやすくなったというか、オギー自身はもちろん、周りで生きている人たちの優しさが胸に響いて、そこにずっと感動をしてしまった。病気ゆえにオギーにつきっきりになってしまう両親に少しの寂しさを覚えている姉のヴィアが、そんな環境にもグレずに弟が辛いときに弟に寄り添う言葉をかけたとき、一番グッと来たかもしれない。ヴィアの友人のミランダが、ヴィアと疎遠になったあとオギーをきっかけにして和解するまでの流れも良かった。話の中心となる、オギーがクラスメイトとの交流を深めていく様も、シンプルに心に沁みた。劇的にオギーが何かをするわけじゃないんだけれど、ゆっくり人柄で繋がっていく感じが良かった。オギーが冒頭で「僕は普通じゃない」と自分の顔と、それが形作った環境を指して言うんだけれど、その実オギーは「めちゃくちゃ普通」の少年で、両親に愛されながら育って、理科が好きでそれに誰より夢中になったり、曲がった環境からこそ培われた「真っ直ぐ」な「普通さ」が、他の人を強く惹きつけたんじゃないかと思う。最後にそのオギーの「普通さ」が賞賛されることで、オギーはもちろん、もっと大きいところで人間の人生というのものへの肯定がされる感じがして、深い余韻を覚えながら観終えることが出来た。「逆境からの逆転」というありふれたテーマじゃなく、その奥の強い人間賛歌が心に響く良い映画でした。年末の滑り込みで観られて良かったです、おススメ。

映画を観たあと、友達と合流して家で年越しをした。適当に飯をつまみながら、紅白を見て、ネタ番組を見て、お酒を飲んだりした。去年引っ越す前は、何故か自宅で大喜利会をやったあと年を越すってのが定番だったんだけれど、家の広さ的に去年から出来なくなって、少人数で集まってぐだぐだ年を越す感じになったんだけど、元よりかなりの寂しがりなので、一人になりがちな年末を人と越せるのは本当にありがたいと思っている。めちゃくちゃありがとうございます。年を越す前後、少し大喜利をしたりもした。割とちゃんとしたお題で審査する感じでやったの、今思うと妙にガチで面白かった。鍋をする予定だったけど、鯖のお寿司を買うのが被って、大漁の鯖のお寿司を消費してたら鍋はいいやとなって面白かった。毎日毎日ちょっとずつ書いてるから、改めて今年の振り返りはいいかなって感じもするし、どうしても情勢どうこうの暗い話になるからサクッとまとめるけれど、本当に世界的にも最悪な年になってしまって、自粛期間中は仕事のしんどさも強くなって一時期精神的に相当辛くなったときもあったけど、オンライン通して人と繋がったり、ゆっくり再開した大喜利会で笑ったり、最悪の中で、って枕詞がやっぱついてしまうけれど、楽しいことがたくさん出来た一年ではあったと思う。デレマスのアカウント作って、半年間で新しい人との出会いがかなり増えて、ここに来て増えるんかいとも思った。これはここ数日で感じたんだけれど、自分って人間が果たしてどういう存在なのかっていうか、社会の中でも、長く居る大喜利界隈の中にしても付きまとうんだけど、違う世界の扉を叩いたときに受け入れらると、その自分の強度みたいなものを思うことが出来て、少し自信に繋がった。マジで自分が何も無いカスだったら、こうはなってないはず。なので、出会いに感謝をしつつ、自分を認めていきたいと、改めて思う。ともあれ、今年も色んな人に良くして頂いて、さっきも書いたけど本当に辛い時期もあったけれど、笑って一年を終えることが出来ました。ありがとうございます。しばらくは曇り空が続く世の中だとは思いますが、晴れ間を祈って走っていきましょう。今は繋げない手を、晴れたときにガッチリ繋ぎましょう。来年も何卒よろしくお願い致します。ヤー！！！