何合目?と僕は僕に

友達に誘われて高尾山に登って来た。自分でも何で?って思いながらだったけど、今はとにかく人恋しい気持ちが強く、誘われたらとりあえずGOしているので、登山の経験は皆無だったけれど、初心者でも全然大丈夫そうな感じだったのでGOした。電車で高尾まで行って合流して、4人で登山コースに入り、そこからひたすら登った。登山コースは何個かあったんだけれど、自分たちが選んだルートはかなり険しい道だったらしく、途中水が流れる道を岩を頼りに歩いていくアスレチックみたいなゾーンがあったり、それを乗り越えてホッとしたと思ったら、怒涛の階段ゾーンが来て、全然終わらない階段にマジで心を折られたり、軽いと思った先でなんだかんだ疲れ果てながら山頂に辿り着いた。ただ、ちゃんと登った分の達成感はそれなりにあって、雲ってはいたものの、上からの景色はなかなかのものがあった。名物のとろろそばを食べて一息つき、今度は下り。登りは違い、大分舗装された道は精神的に楽だったけれど、それでも最後のほうの、坂をずっと下っていくところは単純に足に来た。翌日以降の筋肉痛を確信しつつ、それでも歩くしかないので歩き、駅の景色が見えてきたところで「登山を終えた」という安堵が込み上げた。ほとんど生まれて初めての登山は、普段着とトートバッグという、完全に山を舐めた格好で成し遂げられた(マジで準備を何もしないで行った。無事で良かった)下山後は、車で移動して銭湯に行き、登山の疲れを大いに癒した。花見に続き、また知り合いと銭湯に行っているなと思って面白かった。そしてまた移動して、人気も明かりも弱い中、パパっと中華料理を食べて解散した。何となくの流れで大喜利の話になって、何となくの流れで大喜利の話になるのはいつだって心地良いと思った。今の情勢下だと、尚更。あとは、黒チャーハンを頼んだらマジで黒かったの印象深い。帰りは車で近くの駅まで送ってもらって、電車に揺られて帰った。案外山を登っても大丈夫だなと思った矢先、家に帰った途端に疲れと眠気が襲ってきて、ただただ眠ってしまった。これが山を登るということなのか、と思いつつ店で飲めなかったお酒を飲んだ。連休が、人生で一番連休として感じれないまま終わっていく。何故なら明日も仕事がないから。登るべき山は、まだ目の前に高く聳え立っている。