幕を下ろすときの余韻を

知り合いの大喜利の人が組んでいるアマチュアのお笑いコンビ、デッサンビームの単独ライブ「リニアモータバックパッカー」を見に行った。三鷹の劇場。同じように大喜利の知り合いがたくさん来るだろうことが予想されたので、情勢下で会えない人とたくさん会える期待と、それより少し上の「働けていない罪悪感」との狭間が作る感情に道中蝕まれ、本気で一瞬帰りたくなったものの、それで逃げ始めたらマジで終わると思ったのでライブに行った。案の定、今年初めて会いますねみたいな人がたくさんいて、気持ち真っすぐ目を見れない気持ちを感じつつも、話してる瞬間瞬間だけは落ち着いて、その瞬間だけは人でいられる気がした。ライブはめちゃくちゃ面白くて、2人の好きなことやりたいことがネタにも映像にも溢れていて、こんな大きい舞台でこれを放出して、しかもウケられたら最高だろうなって思った。一度はお笑いを目指したことがあるし「単独」っていう、いわば自分の世界を展開して(ある種押し付けるくらいに見せて)完結させるという行為には本当に憧れがあるので、少しの羨望すら覚えつつ、見終えた。映像販売があるらしいので、ネタバレは控えますけれど「六曜」でのキャラクターの見せ方と顛末「マヨ」の発想が個人的に凄く好きでした。最後人と別れるときの、いつまた会えるんだという思いに今の情勢を感じた。雨が止んでも、雨が止んでも、雨が止まないような日々が続く。