双眼鏡の先は壁

仕事始め。最初の方は順調だったものの、メッキが剥がれたかのように最後やらかして、新年から肩を落として帰って来た。誤魔化し誤魔化しやってるけれど、およそ満足な仕事も出来なくて、その上で「ここでダメなら」ってくらいには簡単な仕事をやってると思うので、去年から転職もたまに浮かぶけど、より厳しい環境が待っていると思うと足が止まってしまう。収入的にも、今を下回ったら生活もしんどいのが目に見えているから、尚更。世の中に自分にも出来る仕事があるのか、何度社会を覗き込んでも分からない。いつかレールから弾き飛ばされて、人生から脱落してしまうんじゃないかと、こんな日は特に考えてしまう。情勢が悪化し、これからまた外に出れなくなるというのも不安に拍車をかけてくる。去年の5月頃、多分あそこが一番しんどくて、不眠になったりとか割とギリギリだったのを思い出す。ただダメージを受け続けて倒れるのを待ってても仕方ないし、人と話すなり、策を探さないといけないかもしれない。相も変わらず、人に寄りかかるのが苦手だけれど、倒れたら元も子もないから、何とかせねばだ。何とか。


夜は親子丼を作った。レシピからちゃんと作ったのは、もしかしたら初めてかもしれないけど、複雑な工程も無く、それなりの物が出来た気がする。肉はささみを使ったので、健康的にも問題は無い。あとは年末年始、見事に走らなかったから、ランニングを再開していくだけ。パワプロの最悪の能力、サボりぐせがパラメーターに点滅し始めている、走れ走れ。そのあとはスプシの大喜利で、オンライン車座タッグという企画をやった。昔生大喜利でやったことのある会で、タッグになって自分の回答を相手に渡して修正して貰ったり、相手から貰った回答を修正したりして答えたりする。昨日ちょうど書いたように、自分の意見とかを言うのが死ぬほど苦手だから、かなりギリギリまで参加は迷っていたんだけど、苦手から逃げても仕方ないというか、訓練の気持ちで最後は参加を決めた。オンラインなのでテキストで会議をしていく形だったんだけれど、割とスムーズに会議も出来たし、自分の答えが自分じゃないフィルターを通して違う形になったり、引き延ばされたりする過程は新鮮で面白かった。やりながら「これ微妙な反応だったらどうしよう」って内心思ったり、そもそもテキストだから感情までは伝わらないからあれだけれど、おおかた良い感じに答えたり答えて貰ったり出来たと思う。相手に渡した答えがウケたりしたら、かなりホッとしたりもした。大喜利だったら自分の力を、人間関係だったらその絆を、もっと気楽に信じられたら人生何百倍も楽になるんだろうなって本当に思う。中に閉じ込められて、物理的に人と手を引き離されていく今の世界で、そういう強さは俄然求められてくるし、自分にそれが無いから今しんどいとも思う。気楽に、軽率に、自分も人も信じていきたい。そのとき、きっと世界は美しい。