神話の崩壊、それから

健康診断。会社を1回昼に抜けて、病院へ。実質、勤務時間に検査をやることになるので、その時間働かなくていいと思えば少し楽な日とも言える。受付を済ませて、血圧、レントゲン、心電図と簡単な検査を済ませていき、身長と体重の測定ってなって、ちょっと体重は増えてる自覚があったから、ちょっと身構えていたら「64キロ、前回から7キロ増えてますね」と言われて、一瞬思考が止まった。7キロ?7キロって何?思わず「え?」と聞き返したものの、それ以上何も言うこともできず、次の採血の部屋へ。道中も、血を取られているときも「7キロ」の文字が頭から離れなかった。7キロって何なんだ。おかげで、採血に対する緊張は無くなり、気分も一切悪くならなかった。ならなかったけど、7キロの重みが検査終えたあとも、会社に戻ったあとも、ずっしり残ってしんどかった。7キロって何なんだ。


昔からかなりの痩せ型で、いくら食べても体重に変化が無く、むしろ痩せすぎを心配されてきたので、漠然と自分は太らないと思っていた。その神話を「7キロ」の3文字が一瞬で崩した。太らなかったのは若さのせいで、体の機能が年によって低下してきている今、食ったら太る、動かなければ太る、そんな当たり前の事実を、その「7キロ」が残酷にも示していた。痩せなければならない。BMIを調べたら、肥満まではいっていないものの、適正体重からはプラス2の数値だった。元からの貯金で平常値を保っているものの、同じ生活を続けていたら太る一方、その先には“死”すら感じてしまう。もうご飯をバクバク食べたりするのはやめよう、炭水化物は自分の首を絞める。家でお酒飲むのも控えよう。お菓子も、そんなにガツガツ食べてないけど、意識して減らそう。そして、何より、走ろう。ちょうど運動しなければと思っていた、走る理由を僕は手に入れいた。走らなければならない理由をこの手に持った。居ても立ってもいられず、早速、夜の街に飛び出て3キロ走った。ゆっくり走ったら案外疲れず、走りきれたので良かった。調べたら毎日走るのはむしろ体を壊す危険性があるので、1日おきくらいで休みながらやるのが良いらしい。明日休んで、明後日はまた走る。体重計とランニングシューズもAmazonで注文した。その勢いでランニングのDiscordグループにも入った。まずは2キロ落とす。来月の誕生日まで1ヵ月、そこを目標にやっていく。僕は本気だ。

 
料理にダイエットに、俄かに毎日が動き出している。
日記を始めて良かったと思えることが、これからも増えていけばいい。
これからしばらく買うことないアイスを最後の松明のごとく、体に入れて寝ます。