あの内側にいた

またぞろ会社に殴られて帰ってきて、au PAYで買ったパスタを茹でる。
あとは一緒に温めたソースをかけるだけの、この世でも有数の簡単料理。料理とも呼べないかもしれない。パスタとソースの温度を変化させただけ。あと、最近Twitterで見て買った餡子の入った揚げパンも食べた。歯応えが案外あるのが良い。

会社に殴られながら思ったけれど、会社に勤める前の、アルバイトでも割とずっと殴られて続けてたような気がする、と振り返って思った。高校のときに初めて本屋でバイトしたのが最初で、大学のときスーパーで1年ほど、そこからTSUTAYAで2年、東京に引っ越してからも7年くらいTSUTAYAで働いていた。今思うと本当に驚くんだけど、よく接客業やってたなってことで、今自分がレジに立っている姿とか全く想像できない。震えて焦点の定まらない目をしている姿しか浮かばない。アルバイトっていうと、相場は接客か力作業かで、力が無いから接客を選んだのだけれど、よく頑張っていたなと思う。仕事的に言えば頑張れていなかったとは思うけど、精神がもったことは凄いと言っていい。

アルバイト先で「うまくいった」ということが1回も無い。友達も一人も作れたことがないし、上司にはだいたい疎まれていた。仕事が出来なくてコミュニケーションも取れないのだからまあそうなる。しかも、運の悪いことに、職場にいつも一人か二人、めちゃくちゃ苦手な同僚か社員がいて、そのストレスでいつもひいひい言っていた。一番長くいたのは東京のTSUTAYAで、結局就職するまでかなり長くいたんだけれど、見事なことに楽しい思い出が無い。どの程度まで楽しければ「バイトの楽しい思い出」になるかは人ぞれぞれかもだけれど、少なくとも思い出して笑えるような記憶は一つとして無く、嫌なシーンしか思い出せない。
ヤバいジジイとババアにはしょっちゅう絡まれたし、本人確認書類を忘れた女性にレジで泣かれたこともある、ちょっとやんちゃ入ってる店員と客のヤンキーの結構な睨み合いに居合わせたこともあった。態度が気に食わないと、バイトの中のボス的な人に「お前をシカトする」と宣言されて軽い村八分にされたりもした。珍しく行った飲み会で飲み過ぎて、トイレで吐いて泣きながら「ごめんなさい」と誰でもない誰かに謝り続けたこともあった。唯一くらいに笑える話は、新人の女店員の前で思い切りカッコつけようとした店長に拳で威圧されたことくらいだけど、全然普通に嫌な話でもある。

今でも、TSUTAYAを利用するとき、レジの中の風景を見ると懐かしさを覚える。TSUTAYAの“内側”には何も良いことがなかったけれど“外側”には今もお世話になっている。僕はTSUTAYAが大好きで、TSUTAYAが大嫌いだ。


明るい話をします。
兼ねてより欲しかったPS4なんですが、知り合いから譲ってもいいという話が舞い込んだので、明日受け取ります。PS4が家に来ます。埃を被ってDVD再生機器となっているPS2が、ついに世代交代です。PS4、乞うご期待。