結末を集めて
かなり怖い夢を見て起きた。課長島耕作(全く読んだことはない)が途中からSFっぽい展開になって、怪物に体を支配されてる会社の会長みたいな奴が人を食い殺すんだけれど、そういうグロい描写を普段読まないから、なんかそのグロい部分は夢の中でも曖昧なんだけど、ただグロいってことだけは夢から伝わってきて、ただただ不快な気持ちになって最悪だった。気を取り直して今日も今日とて競馬のことを調べていたら、結構な物語に出会って泣いてしまった。
ミホノブルボンの三冠がライスシャワーに阻止された日、ライスが悪役になったその陰で非難の的になっていた一頭の逃げ馬、キョウエイボーガンの物語が凄過ぎてかなり泣いてしまった…。世間から叩かれ、廃用処分になる寸前、そのきっかけになったレースを見て愛してくれた一人に救われる。何という…。 pic.twitter.com/KDNQS88SSJ
— 虎猫 (@nekotoraP_77) 2021年5月11日
ミホノブルボンとライスシャワーが闘う菊花賞は、ウマ娘内でも(特にアニメ2期で)大きく取り上げられているので、ウマ娘知ってる人には馴染み深いレースだと思うんですが、その2頭のドラマの陰でもう一つのドラマがあって。キョウエイボーガンという馬が、自分の戦法として真っ向から闘っただけなのに世間から叩かれ、そのまま引退し、処分される寸前に一人の、自分のレースを見て愛してくれた人に救われるという奇跡みたいな話で、マジで普通にグッと来て泣いてしまった。ライスシャワーが三冠や連覇を阻んだことで祝福されなかったって話とかもそうなんだけれど、競馬の史実を見ていくと、たまにぶつかる「人間的なあれ」な話には結構うっとなってしまうことがあり、こういう話に出会うと救われる気持ちになる。サラブレッドという生き物がそもそものエゴの産物と言われたらそうだし、それを飲み込んで競馬を見ている部分はあるんだけど、だったら尚更より振り回されたり、人間的な事情で言葉をぶつけられたりすると本当に救われないというか、何とも言えない気持ちになってしまう。そうじゃないことは分かってはいるけど、優しい世界が出来るだけ広がっていて欲しい。
夜はピーマンの肉詰めを作って食べた。大分安定してきたとはいえ、とりあえず作りました、の体を脱していないのも事実。より上を目指す気持ちも必要なのかもしれない。「何かに集中する」って点で、料理をちゃんと作ってるときは生きてる感じがして、逆に今それ以外で生きてる感じが全くしない。なんとなく息を吸って、吐いて、寝て、起きている。考える葦が人間であるなら、ただの葦に近い存在になりつつある。何を生み出さなければならない。生きなければならない。