配達元年

なんだかんだ無職になってからハマって食べている辛辛魚ラーメンを昼に食べて、今日も今日とて求人を見ていたんだけれど、本当に気持ち、気持ち見やすくなったような感覚があって、バトル漫画で弱いキャラクターが強いキャラクターの動きを全然捉えられないみたいに、力が付くことで見えないものが見えるようになったのかもしれない。ダメ元でも、応募してみて良かった。と、思いたい。小さいことでも進歩があったと思わないと、現状先が見えなさ過ぎて心が折れてしまう。三月も折り返しに入って、もっと危機感を感じないといけないフェーズに入ってきている。今週中に面接の一つでも決まればいいけれど、果たしてそう上手くいくのか。何度も言うけど、無職に慣れた瞬間に何かが終わる気がするので、長期戦になる前にケリをつけたい。夜は何となく外に出るのがめんどくさくなって、初めて出前館を使ってデリバリーを頼んだ。といっても何ら特別でもないココ壱のカレー。営業時間が短くて最近行けてないなと、店一覧を見ていて食べたくなったので頼んで食べた。出前を頼むの、たぶん一人でやるの初めてかもしれないなと気づいてちょっとドキドキした。家族と住んでたときや、友達と遊んだときにピザを頼んだことはあるけど、特に必要も感じないしで一人でいるときに出前はしたことなかった。ウーバーイーツとかが流行り出して、どこかで頼んでみたいなと思ってはいたけど、無職になって一番出前が似合うタイミングで頼んでしまうことになるとは。ドキドキしたのは、何となく自分の中で「出前=お金持ち」ってイメージがバカみたいだけど存在してたのもあって、例えばピザとか寿司とか、実家にいたときも滅多に頼まなかったし、そのあたりに馴染まず生きてきたから「出前を頼んでいる自分」にちょっと興奮して、34で何でだよと思った。34で何でだよと思うこと、本当に多い。いまだに夜一人でコンビニに行くのにワクワクするし、新幹線にもドキドキする。得な性分なのか、ジジイとしてただ気持ち悪いのか、もういよいよ分からない。ともあれ、出前は値段もするし家から出なくなると本格的にまずい気がするので、あんまり利用はしないでいようとは思うけれど、マジで15分くらいでカレーが届いて、当たり前だけどちょっと感動してしまった。食べたあと、ココ壱って何だよ自分で行けよとちょっと思ったので、次頼むときは、もっと自分ですぐ食べられるものじゃないものを頼もう。ジジイ、出前を覚えるの段。今日はこれにて。