光まであと数センチ

EOT第9章(嫌OT)に出場してきた。今回は嫌だお題(こんな〇〇は嫌だ系のお題)しか出ないという特殊な回ではあったものの、エントリー数などはいつも通りで、個人的には嫌の部分はあんまりノイズに感じていなかった。ただEOTで結果を残す、それしか考えていなかった。大会前に、今日初めて生大喜利に参加する3104さんを中心としてデレマスの人たちとご飯を食べるために集まる予定があったので、早めに高円寺駅に向かった。3104さんとは相当昔にイベント後の飲み会でご一緒しただけで分かるか不安だったけれど、他の人と合流していたので良かった。デニーズで適当に雑談しながら、頭ではEOTについて思いを馳せていた。直前ギリギリに考えても仕方ないので、できるだけちょっと前に戦略は立てておいて、直前は頭真っ白で臨むのが丁度良いと思っているので、戦略といっても別にこれといって大それたことは無いけれど、とにかく速度と精度をどれだけすり合わせられるか次第だなとは考えていた。まず予選を抜けないと始まらないので、簡単な答えは出したくないけれど、ペンを止めることだけは避けたかった。ファミレスを出て、会場へ。ちょっと前に8章があったから新鮮味こそ無いものの、やっぱり入ってみると一気に大会の雰囲気が体に入ってくるのを感じた。抽選でAブロックがヤバいメンツ(ぺるとも、ファイナルエース、おせわがかり、Kou、田野、冬の鬼)になり、客席のボルテージが一気に上がって凄かった。他人事だから騒げたけど、自分がその中に放り込まれたら頭痛でもしてたと思う。とはいえ、自分も前半後半で言うと前半のDブロックになり、そのヤバいAブロックと点数的には競わねばならず、結局辛いことには変わりなかった。Aブロックは期待通りの大盛り上がりを見せて、それがEOT第9章のいわば幕開けとなった。ファイナルエースさんが長文回答でありえないくらい爆笑を取っていて、毎回驚くけど、どうしてこんな面白いことができるんだといつも驚いてしまう。そんなこんなであっという間に自分の番になり、自分のEOT第9章が始まった。前回は初速から遅れた感覚があったので、トップスピードを出せるよう集中した。幸い、というか当たり前なんだけれど、嫌だお題しか出ないからお題の咀嚼には時間がかからなくて、あとはとにかく自分の角度で答えて行けるか、それを数出せるかどうかだった。1問目はそこそこのウケ、2問目はちょっと外してしまい、3問目。悪くも無いけど良くもない、感覚的にはボーダーぐらいの出来だと思ったので、気持ちスピードを上げた結果、簡単な答えも出してしまったし、表現まで仕上げられなかった回答も出してしまった。これは、ダメか?と思いながら予選は終わった。その後の前半ブロックを見守った感じだと、かなり負けたと思った。自分よりウケて点数の高そうな人がたくさんいるように思えた。休憩時は、ずっと自分への嫌悪が自分に巻き付いてくるのを感じた。結局、この場で自分に出来ることなど無いのかもしれない。面白いことは出来ないのかもしれない。自虐を何とか振り切るように、後半ブロックはただただ観戦に徹した。MAさんしゅごしゅぎさんあたりがめちゃくちゃウケてた印象があった。特に最後のブロックのラスト1問「こんなクールポコは嫌だ」がとんでもなく跳ねていて、そこでもしゅごしゅぎさんはその大波を乗りこなしていて強さを感じた。生大喜利初である、いや、初であるはずの3104さんが真正面からの回答でお題を射抜いて、会場をどよめかせていたのも印象的だった。「あの人何者?」みたいな空気が生まれて、その過程を見て来た身としてはグッと来るものもあった。後半は3104さん以外にも比較的新しい人が多くて、そこでウケたところが勝ち上がったら面白いなと、半分負けた気持ちで集計が出るのを待っていた。再びの休憩時間も、完全に自分は無いものとして、ウケた人を褒めたり「行ったんじゃないですか」と勝手に背中を押したりしていた。自分のEOT第9章はここまで、と覚悟して臨んだ結果発表。第8位、ギリギリで自分の名前が呼ばれて、恥ずかしいくらい盛大にガッツポーズしてしまった。ダメだと思ってからの嬉しさもあったし、とにかく「残れた」ことがデカかった。70人中16人という狭き門ではあるけれど、EOTの予選と本選の間には大きい壁があり、そこを越えてやっとスタート地点、当たり前のことを言うけど、予選を越えなければ「優勝」は出来ない。かくして、自分のEOT第9章が、ここから始まった。動画用の写真撮影をほのぼのと(このときの控え室は本当に平和で良い)終え、いよいよ本選。僕だけじゃなく、それぞれがそれぞれの想いを抱いて、本選の舞台に上がって行った。当たり前みたいに本選に勝ち上がった六角電波さんやぺるともさんが勝つのが、その当たり前の凄さを痛感させてくれた。3104さんがベテランのかとじゅうさんを予選の勢いのままに打ち破ったのも震えた。自分の初戦は予選圧倒的だったしゅごしゅぎさんで、何気にEOTの本戦では2度目の対戦だった。前回は負けている(というかEOTの本戦をタッグ以外で勝ったことは無い)けれど、あんまりそれは意識して無かった。予選から本選の切り替えがいつも上手くいかなくて、加点から印象に評価方法が変わって、変にスピードを緩めるから多分ダメなんだろうなと思っていたから、いかに速度は緩めずに精度のほうを上げられるかが勝負だった。そこで自分の大喜利ができたら勝てるし、できなかったら負ける。それだけだった(と、いうような旨のことをコメントで言ったけど、あとで聞いたら全く聞き取れなかったらしく愕然とした)お題は「こんな遠足は嫌だ」で、正直ここはそこまで深いところまで行けず、決定打っぽいものを1個出しただけで終わってしまった。票差はあったものの、個人的には辛勝といったところだった。2回戦は、対ファイナルエースさんだった。予選を他じゃなしえない爆ウケの仕方で勝ち上がり、本選1回戦でもそのやり方で新星はるばくさんを倒してきていたから、まあ控えめに言っても嫌な相手だったけれど、逆にここまで振り切れている相手なら考えることも無いから、とにかく前の試合より回答の質を上げることだけに集中した。お題は「こんなベビーシッターは嫌だ」で、1答目はウケなかったものの、2答目で大きい当たりが出せた感覚があり、なんとなくだけれど、空気が向こうからこっちに移った感じがあった。続けた3答目が、多分この人一番手応えのあったやつだったけど、それがさらにデカいウケを取れて、そこからファイナルエースさんが負けを悟ったのか、さっきまでの自分のウケた回答の被せをやりまくって、投票時に100-0となって流石に笑ってしまった。どうしてファイナルエースの自害を見ないと行けないのかとは思ったけれど、単純にここを倒せたのはデカいという気持ちが強かった。トーナメントの逆側ではMAさんが勝ち上がって「虎猫、上がって来い」と宣言をして会場が湧いた。あんまり大喜利にノイズが増えるのは面倒だから、集中を切らすまいとして応えなかったけど、確かにMAさんが上がってきてるのはアツかった。代わりにというべきか、準決勝の相手である店長さんが「MA、待っててね!」とプロレスをして、これで負けたら嫌過ぎるとは明確に思った。店長さんとは過去に何回か闘って勝率悪い記憶があったから、連続で嫌な相手だなとは思った。ただ、ここまで来て相手どうこうの話はいよいよこの場に無いし、引き続き回答を上げていくことだけを考えた。お題は「こんな夜は嫌だ」ちょっと難しいなと思ったけれど、実際一つ大きくウケた以外は攻略できず、店長さんも同じぐらいの感じだったので、投票の結果延長になった。延長戦は2分、この前の7章のタッグ戦で1分でかなり頑張れたから、その倍できると思ったら楽な気持ちになれた。というか、予選の3分はめちゃくちゃ短く感じたのに、本選の3分は全然3分に感じていなくて、多分かなり集中できていたんだと思う。延長のお題は「こんな漢字の読み方は嫌だ」普段だったら苦手と感じるお題だったけれど、迷わず1答目までトップスピードで辿り着けて、それがウケたので行けると思った。その後の回答で1答目は越えれなかったものの、向こうにも超えられてない手応えはあった。結果は勝利、これで決勝のカードは、何と虎猫とMAという今じゃ無さ過ぎるカードになった。さっきも言ったけれど、大喜利にノイズを増やしたくなかったから、出来るだけ相手のことは考えないようにした。考えないようにしたけれど、いざ舞台でMAさんと対峙した瞬間には、ちょっとグッと来てしまった。MAさんがネットから生大喜利に来て以来、数年来の付き合いだし、お互い生大喜利に対しての手応えには首を傾げて来たこの数年があることは何となく感じていた。でも、優勝だけを目標にして走ってきて、やっとそれが手の届く位置に来た今、MAの2文字は頭から消す他なかった。代わりにお題である「こんな学校は嫌だ」の文章を頭に叩き込んだ。とにかく答え続けた。ウケたと思う、でもMAさんもウケてたと思う。3分。いや、5分。いや、10分はやってたような感覚だった。何答でもできそうな気がしたけど、どこまでいってもMAさんは走ってくるような気もした。長い3分の末、投票になった。全く分からなかった。祈る気持ちで拍手を待った。拍手の数は、MAさんの方が明らかに多かった。その瞬間、MAさんのEOT9章優勝が決まり、僕のEOT第9章準優勝が決まった。「優勝」があっという間に目の前が消えるのが分かり、もうそこからは涙が止まらなくなってしまった。圧倒的な悔しさと、それを与えたのが他でもないMAさんであること。色んなものが溢れてきて、またしても全然よく分からないコメントを僕はそのあとダラダラと泣きながら喋ってしまった。予選抜けてからは一気に駆け上がって来たEOTの階段、その最後に待っていたのは共に足掻いて来た旧知の人でした。「頑張って来たから」とか「ベテランだから」とか、あんまり声高に言うのは違うと思っていて、だって「頑張る」のはそれぞれがそうだし、結果が出るか出ないかはその先のことで、叶うかもしれない、遠ざかるかもしれない、それは残酷だけれど真っ当な現実で、理解した上で挑み続けているのだから、今回僕がここまで行けたのも、MAさんが優勝したのも、もちろん他の人がウケたのも、全部が全部、頑張ってきた先の、一つの事実。でも、その上で自分をここまで登らせたのは、自分の内にある気持ち、諦めたくなさ、自分の信じる面白さの自信であり、それが乗っかったのも、一つの事実で、だから僕はこの準優勝は始まりだし、引き続き挑戦者の気持ちでまだまだ上を目指さないといけないと思います。MAさんにも当然リベンジしますし、EOTも優勝します。負けはしましたが、本選でちゃんと自分の大喜利をしてウケたことは自信になります。始まりです、僕の大喜利は今日これからです。かくして3ヵ月連続となったEOTは、嬉しくも悔しい結果で幕を閉じたのでした。運営の皆さんには、ありがとうございましたとお疲れ様でしたを。最後に感情を一つ言うなら、大喜利、ずっとずっと面白くて凄い。これは、本当の本当に凄いこと。だから皆さん、また大喜利しましょう。闘いましょう。

遅いけど確かな春を

大喜利研修会OGTという、初心者向けの大喜利会を開催してきた。生大喜利の初心者会をやるのはコロナ情勢下になってからは初めてで、本当は2年前の春に始めの一歩という会の3回目をやる予定だったのが延期になり、いつ再開できるのか、今年はできるのか、の繰り返しで今年も結局できそうにない感じになり、また次の季節を待とうかとも思っていたけれど、初心者層の需要を常々感じていたのもあり、規模感を変え、初心者経験者を半々くらいにした会だったらどうかと軽く呟いてみたら反響があったので、開催する運びとなった。募集もありがたいことに爆速で埋まり、増枠してもキャンセル待ちが出るくらいには求められていたんだなと感じ、その時点でかなりやってよかった感はあった。A5さんが何故か速攻でロゴまで作ってくれて、いよいよちゃんと発進せねばということで、準備に準備を重ねて迎えた本日であった。正直、今週は何をしててもこの会のことが頭から離れず、前日はもちろん、当日も緊張の量がエグかった。やれることはやったのだから、と上手い人なら落ち着けるんだろうけれど、その上で「万が一」を考えてしまうのが自分の悪癖である。結局、会が始まってからも緊張は続き、いつも初心者会ってこんな感じだったなと懐かしんでいる暇もなく、進行をとにかく前に進めていく他なかった(大分落ち着いていない感じだったので、そこは本当に申し訳ない…)今回はゲスト枠は設けず、信頼のおける経験者数名に声をかけた以外は募集の形にしたんだけれど、ゴリゴリのメンバーが集まって、かつ、初心者が見たら面白いだろうなって個人的に思った感じの人も意図せずして集まって、どう転がるのか全く読めないってところを、もう最初からバンバンに盛り上がって、経験者だけのブロックは当然、初心者が混ざってからもそれは続いて行って、特に後半、経験者同士で回答の被せ合いが始まって、それがあまりに初心者会で起きえないライブ感があってめちゃくちゃに笑ったし、驚いた。一緒にやってた人がやりやすかったはどうかは分からないけれど、これがウケる空気感は凄過ぎると、何を見てるか分からない思いがした。その後は、いつも僕が初心者会(最近はスプレッドシート大喜利会上でだけれど)でやっているコンボDEベストアンサーというチーム戦企画に移り、そこで流れは一旦落ち着いて、ただただ強い回答を経験者も初心者も打ち続ける時間になり、これも普通に観てて一切ダレることなく続いたので安心した。Aブロックの経験者、六角電波さんと電子レンジさんの2人だけの打ち合いみたいな時間などは、回答が全部凄くて少し震えてしまった。企画的に、お題終了後に審査員が良かった回答を読み上げる時間があって、そこがこの企画の肝の部分なんだけれど、回答者として「もう一度ウケる」みたいな感じになるし、直接その場でツボあげしてもらえるのは自信というか、フィードバックに繋がって初心者会との相性が良いのではと思っていて、これは今日も来てくれた冬の鬼さんのやっている落城大喜利(参加者全員を一つのチームとして、回答で点を稼いで「城」を落としていくという企画)という企画にインスパイアされて作ったものだから、100自分の功績とは言えないけれど、毎回こうして盛り上がってくれることはありがたいと思っている。ただ、ここでも一つのブロックで被せ合いが起きて、経験者の赤黄色さんとFANさんが始めたのを、初心者のカラスみずさん電波時計さんが乗っかったり、さらに経験者のでんらくさんがさらに返したりと、はちゃめちゃな展開になって、結果点数にはそこまで加算されていなかったものの、今日イチくらいかってくらいのウケと盛り上がりが起こり、やっぱり本当に今日は凄いと思った。ともすれば、もっと真っすぐになりがちな初心者会で、経験者発信とはいえ、ここまで色んな流れが起こって、それが跳ねるのはマジで見たこと無い光景だった。でんらくさんの「タモリ」流れがあり過ぎて言葉で説明できないけど、ありえないウケ方をしてたと思う。そんなこんなで、気付いたらプログラムは最後の初心者のみでのトーナメントを残すのみの時間となったけれど、ここはただただバチバチな打ち合いが展開されて、それまで手数があんまり多くなかった人も「1問3分」という、ある意味追い込まれた状況だと、自分が普段出ない力が出るのか、数も質も格段に上がっていたように思う。優勝は、決勝がとにかく圧巻だったチャンスさんだった。それまで割と接戦だったところを、2問目のウケで頭一つ抜けた感じでした。おめでとうございます。準優勝のカラスみずさんも、今日通してずっと安定して面白かったし、徐々にコツを掴んだのか、途中からは強い回答を量産していたワッショイサンバさんや、ぶちゃんさん、とおるさんも、トーナメントではバンバンにウケて決勝まで進んでて凄かった。何故かネット出身方面で固まった、カラスみずさん、チャンスさん、藤光さん、564さんという予選ブロックは、ブロックとしては一番ヤバかった。いや、一人ずつ書いてたらキリがないくらい、本当にみんなウケていたと思うし、確実に印象に残っている。経験者に関してはもう言わずもがなというか、真っすぐな方向でも変な流れでも、両方でめちゃくちゃに輝きを放っていて、来てくれて本当にありがとうございましたという、ただただその一心だった。今日の会が盛り上がった一因は、間違いなくあなたたちのおかげです。最初始まったときは内心どうなるのか、フワフワしっぱなしだったけれど、終わってみれば、いつも初心者会終わったあとに感じる、達成感と疲労感がぐちゃぐちゃになったような気持ちと、一つのぶっとい安心感とに包まれて、ただ一つ「やって良かった」という感情がそこにあった。打ち上げにも結構な数の人が来てくれて、今日の感想などを直に聞くことができて良かった。いつもの初心者会より、全然色んな事が起こった会だったから、そのあたりのことを聞けて良かった。回答の話が進みやすいから、アンケートを紙にして書いて貰ったのも良かったと思う。「初心者会に失敗は許されない」とここでも何度も書いて来たけれど、それはやっぱりそうだと思うし、主催的に不甲斐なさ過ぎて、周りに助けられた結果のオーライって感じを繰り返してるとは思うので、そこは本当にもっとしっかりしないといけないとは思うし、あと初心者会が盛り上がることは「小目標」で、ある意味前提というか、大目標としては「参加者が以降も会に参加をしてくれる」が、やっぱりある。大事なのは、とにもかくにもこれからである。今日の会をもし楽しいと思ってくれたのなら、もし生大喜利を面白いと思ってくれたのなら、また別の会で今日の参加者とお会いできればそれ以上に嬉しいことは無い。今回「研修」という名前を付けたけれど、今回ちょっとでも引っ掛かる回答を出せたのであれば、ここからガンガン上げて行けると思うし、研修の先輩となってくれた経験者の人も、いつでも歓迎してくれると思うので、もしよければ、今後もよろしくお願い致しますって気持ちです。その気持ちしかないです。今後は、始めの一歩の形を取るのか、またOGTにするのかは未定ですけれど、初心者会は隙を見てやっていければと思うので、今回行けなかった人や新たに興味を持ってくれた方がいれば、またチェックして欲しいですね。とにかく、無事に終わって良かった。一週間気を張っていたのが、お酒を飲むごとに解れていくのが分かって面白かった。できるかどうか分からないけれど、次があるなら、もっと落ち着いてやって、成功を確実にしたい。いつまでも助けられてばかりじゃ、仕様が無い。返すものしかないのに、また返すものを増やしてどうするんだって感じだ。感謝の借金ばかりが、僕の中で膨れ上がっていく。一旦これで区切りがついて、明日はEOT第9章。今度は回答者としての大一番である。今日楽しんだ分、笑った分、貰った分、力にして、走り切る。

エピソード0は不安にまみれ

実習に気が行き過ぎて全然意識してなかったんだけれど、普通に祝日の金曜だった。人によっては連休に突入している人もいるのだろう。昼過ぎに起きて適当にカップラーメンなどを食べたあと、3104さんのスプレッドシート大喜利会に参加した。日曜のEOTに参加する3104さんが、練習のために短い時間で大喜利する目的で開いた会で、最初は5分、後半は3分でひたすらお題をこなしていく感じがちゃんと練習になって良かった。自分としても短い時間でいかに決定打を出すかというのは目下の課題で、だから全体を通して微妙だったのがEOTの不安を強めることにはなってしまった。果たして「優勝」できるのか、何も出来ずに砕け散るのか。それはもう、当日蓋を開けてみないと分からない。夜は最近すっかり主流になってきた焼そばを作って食べて、あとはひたすら明日の会の準備をした。何度もスライドを見返していたら、見過ぎてもうお題の良し悪しが分からなくなった。進行表や名簿を書いて、道具の確認をした。最後にアンケート用紙を印刷した。一日、大喜利をしても準備をしても焼きそばを食べていても、ソワソワが止まらなくてヤバかった。具体的なイメージはないくせに「失敗」の2文字が浮かんでは胸が痛くなった。何度も言うけれど、初心者会に失敗は許されない。全員がウケて、それでようやくスタートといってもいい。自分に出来ることにも限りがある、お題を作ったり、司会進行、コメントなど、どれだけやっても、もしかしたら風が起こらないかもしれない。それでも、全員が楽しんでくれることだけを信じてやるしかない。最後は、本当に祈るような気持ちで準備を終え、眠りに就いた。明日が最高の一日になりますように。OGTが、最高の会になりますように。都合良くも、いるかも分からない神様に願った。

未来(仮)

研修最終日。1週間で仕事自体にも慣れて、というか本当に基本同じ作業の繰り返しなので、それを続けられるかどうかなんだろうけれど、自分としてはそれが一番得意であり、集中してやってれば、気づいたら時間が終わっているので、おそらくは向いているのだと思う。最後に人事課の人と、福祉事業団の人の3人で面談があって、正直めちゃくちゃ緊張して臨んだんだけれど、職場での感じも問題無く、仕事の適性も大丈夫そうとのことで、何もなければ改めて向こうから求人を出して、それを受けて応募すれば(あくまで仮ですが)内定行けるかもしれないとの言葉を聞いて、思わず実際に胸を撫で下ろすかと思うくらいホッとした。その場合、仕事開始が6月になる為、しばらく無給状態が続くので、5月は5月で何かしないといけないけれど、とりあえずは働けるだけでも良かった。非常勤扱いで、最大で3年という期限付きではあるものの、ボーナスも出るし、リハビリとして働きつつ次を見つけて行こうと思う。長らく続いて来た空白の期間の終わりが、ようやく見えてきた。帰りにラーメンで乾杯をして、それでもまだ未来に不安を少し抱えつつ、家に帰った。大喜利放送の準備をして、いつも通り放送を行った。先週のバズりは特に投稿に影響せず、投稿数も視聴数も変わらなくて普通に安心した。放送後は、Discordのサーバーで雑談したりしながら、週末の会のスライドを作ったりした。仕事は仕事として、こちらはこちらで成功を治めたい。いや、治めないといけない。初心者会に、絶対に失敗は許されないのだ。その会が、初心者の人にとっての玄関になる、隅々まで綺麗にして迎えなければならない。ここから、どれだけ出来るかである。仕事に関しては、とりあえずは本決まりしたら、改めて良い報告として上げられればと思う。たくさん心配をかけてきたから、少しでも早く安心をさせたい。自分も安心したい。明るいことを、ここで書きたい。

最低最高、その狭間で

実習6日目。明日の最終日を前にして、軽い面談があったんだけれど、仕事的には問題無いけれど、ちょっと朝来る時間が(実習とはいえ)遅めという指摘を受けて、マジで早めに出社する感覚が自分の中から抜け落ちててショックだった。働かな過ぎて、元々無かった常識が薄れてて、そんな自分が嫌過ぎてしばらく打ちひしがれてしまった。これが原因で仕事が手に入らなかったらどうしようと、マジで憂鬱になった。取り返せないとは思いつつ、仕事のスピードを上げることで何とか自分を保つ以外無かった。自分が自分で思っているよりダメだという事実を、改めて突き付けねばならない。社会でまともに生きれない人間だから、今ようやくここに来れたのだ、いつ何を失ってもおかしくないのだということを忘れてはいけない。残り1日、しっかりやりきるしかない。帰りに、今週末の大喜利初心者会で使う道具の買い出しを昨と日今日で一気に行った。100均からハンズまで回って、最近道具の買い直しとかはやってなかったから、本当に久々に一新した形になる。普通の会だったらここまではしないけれど、初心者会だから細かいところまで、出来うる限りはこだわりたい。成功の確率を挙げれるなら、0コンマくらいでもいいから上げたい。やれることやって、やっと、である。そのあと先週に引き続いて2回目となる新橋サイファーへの参加をした。いつも最初は本当におっかなびっくりって感じだけれど、何とか8小節蹴って今の話題について話したり韻踏んだりしていれば、そこにいていい感じにはギリなる(なっていて欲しいという気持ちもあるけれど)ので、自分とフィーリングとか歴とかが合いそうな人とやることができれば、マジでずっと楽しくラップできて、サイファーやっぱり楽しいと思えて良かった。仕事の疲れからか、あんまりスキル的には全然でかませなかった部分はあるけれど、また来たいとは思えたので、また来ます。さあ明日闘って、仕事をこの手に。明るい未来を手の中に。

吐いた唾の数が違う

月曜を乗り越えた先の「火曜の仕事」もなかなかしんどい、働いているときは水曜を折り返しにして、木曜金曜とどんどん週末に向けてダッシュを決めていくような感覚があったことを思い出した。「かつて自分はこれをやっていた」という、記憶喪失の主人公が何かをきっかけに記憶を取り戻すかのように、仕事のことを思い出していく。昼休憩のときに食べる唐揚げ棒が妙に美味しかったり、何も無かった毎日に、仕事を通して色が付いていくのを感じる。こんなことくらいで「色」を感じるくらいには、しばらく本当に死んでいたんだなとも感じる。海面に向かって浮上していくように、ただただ仕事をこなして上がっていくしかない。今日を終えて、実習は残り2日。今のところ仕事的には問題無いので、このままやり切れれば大丈夫、なはず。はず、と思うしかない。流れ星があったら、今はそれを願っている。夜は突発的にモニパセルさんと通話して、ちょっとだけのつもりが盛り上がって2時くらいまで話してしまった。仕事の話から映画の話、アニメの話などをした。分かりやすくオタクの早口になってしまって、逆算的に自分がオタクなのを再確認した。自分の話に付き合ってくれる人がいるという事実は、もっとちゃんと毎回噛み締めた方がいい。さあ、あと2日。いざ尋常に、である。

レッサーハムスターの

「月曜の仕事」の日だった。まずちゃんと起きて行けるかの不安もあったけれど、問題無く起きれたし、退勤する夕方まで滞りなく仕事が出来てホッとした。ブランク期間で大分錆び付いた体に、ゆっくりと油を差し込んでいくような、そんな毎日が動いているのを感じる。人間の生活に、ちょっとずつでも近づいているのなら嬉しい。働けはしたけれど、当たり前のように疲れもあって、家に帰りつく頃にはちゃんと体力ゲージが切れてしまうのはご愛嬌である。「月曜の仕事」に対しての対価として、回転寿司を食べた。働いていないときに食べる寿司と、働いたあとに食べる寿司は、本当に雲泥の差がある。労働は食事を美味しくさせ、価値を持たせる行為と言える。連日になるから微妙かもしれないと思ったけれど、Discordで募集したら今日も人が集まったのでサイファーをやった。国井さんが初めて参加してくれたり、キミテルさんが久々に来て沸いたり、今日やって良かったと思えるくらいには楽しい時間になって良かった。今後もこうして、みんなのラップに救われて生活を乗り越えられるのなら、こんなに嬉しいことは無いし、頑張れることは無い。残りの実習期間も、走り抜ける。