戦士に拍手を

続冬の鬼30人組手に出場してきた。何年前かにやった企画の第二弾で、冬の鬼さんがただただずっとタイマンし続けるという、普通に考えたら相当頭のおかしい企画。僕も去年の誕生日に、正式なイベントではない形でやったから分かるけれど、やる側が本当に削られ続けるし、集中力が常に求められる形式なので、やれるだけでも凄い。あと、単純に「闘いたい」と集まってくる人がいるってのも、まず凄い。自分の出番は4番目くらいで、割と早くて驚いたけれど、EOTの良い感じを下回りたくないし、あれを経て次に進んでいく意味でも簡単に負けるわけには、いや、勝つことは当然として、良い勝ち方をしたいと思っていたのだけれど、お題が「チートたけし」という結構特殊なお題で、元のビートたけしとは真っ向から向き合わないといけないし、その上でどう自分の角度をつけるかって話で、最後ほんのちょっとだけ届いた気はしたけど、それくらいで、手応え的にはそこまでだったけれど、ウケはしていたみたいで(あんまり声まで聞けていなかった)見事勝利することができたので良かった。何気に前回の組手のときは負けているので、リベンジ達成という形にもなった。その後のエキシビジョンも割と頑張れたと思うので、とりあえず「結局ダメな自分に戻った」と落ち込むことは無くてホッとした。その後は、闘い続ける冬の鬼さんを観客席から見守った。やっぱり強い人は、負けが続いてからの立て直し方とか、苦手なお題の中での凌ぎ方とか、そういう地肩みたいなところが優れているから強いんだなと感じたりもした。結果、勝敗は31戦して16勝15敗。これで「悔しい」「次はまだやれる」と口にできる冬の鬼さんが、僕は好きだし、みんな好きなんだと思う。打ち上げでは、珍しく冬の鬼さんとも話せて良かったし、関西から来ていたまな!さんやひつじのあゆみさんと話せたのも貴重で良かった。厳しい闘いを終えた冬の鬼さんを労いながら、引き続き展開されていく連休を想いながら、今日という日が終わって行った。次もあるのに、次に会う日もあるのに、別れ際を寂しく思うのは贅沢なのだろうか。いや、その贅沢が許される今を、もっと喜ぶべきなのだろう。笑えるときに、笑っているほうがいいのだろう。