西へ

大阪へ行ってきました。朝の新幹線で、Kouさんと。そもそもの発端は、日曜に京都で大喜利の大会があって、今週の土日何も無かったから久しぶりにふらっと行ってみようと決めたあとに、Kouさんが土曜から日曜にかけての新幹線とホテルがセットになった安いプランの同行者を探しているのを見て、丁度関西に行く予定があったからそれに乗っかった為、今日大阪に旅立つことになった次第である。何もなければ夜行バスの弾丸旅になっていたから、Kouさんには本当に感謝しか無い。昨日の日記も書いたように、夜遅くまでラップをやっていので、結局よく眠れないまま朝を迎え、起きれないという最悪の結果よりはマシだと思いながら東京駅でKouさんと合流。軽く買い出しをしてから新幹線に乗り込み、ゆっくりと進むこだまの車内でなんとかちょっとでも寝ようとするものの、寝れず。昼頃、到着した大阪駅は着いても全く大阪という実感も無く、とりあえずお昼を食べようと移動、このあと大阪の知り合いのしょっぱいパンさんの家で猫を見るというイベントが控えていたので、その最寄り駅まで電車に乗り、近くの焼き鳥屋でご飯を食べた。地鶏を推しているそのお店の焼き鳥が美味しくて、大阪っぽいかどうかはともかく、旅のスタートとしては合格点と言えた。焼き鳥屋を出ると、ちょうどパンさんが迎えに来てたところで、そのままパンさんの家まで歩いた。大阪や梅田はあんなに栄えていたのに、ちょっと外に出ると一気に建物が無くなるのが面白かった。パンさんの家で、あかまる というパンさんが溺愛(マジで急にTwitterで猫猫言い出したから最初怖かった)している猫に会った。最初はめちゃくちゃ警戒して近寄ってすら来なかったものの、ちゃおちゅーるが出てくると一気に近づいて、Kouさんの手から貪り食っていて「ちゃおちゅーるって凄いんだ」と思った。たまにあかまるの世話をしている島さん木曜屋さんも来て、しばし、紅茶やウイスキーを飲む時間になった。大阪っぽいかどうかはともかく、かなり穏やかで良い瞬間だったように思う。猫は好きだけど、動物全体が苦手(噛まれたり引っかかれたりするのが怖過ぎる)だから飼ったことは無いし、多分飼うことは無いと思うけれど、こういう猫との生活も悪くないのかもしれない。まだまだ他の人は猫と戯れていたけれど、用事の時間があったので、ちゃおちゅーるの袋にすら齧りつくあかまるを背にパンさんの家をあとにし、一路、宝塚に向かった。阪神競馬場に向かうためであった。関西行きが決まったときに、この前府中にも行ったし、どうせ行くなら阪神行ってみたらいいんじゃないかと思い付き、席の予約を取った。競馬場初体験から阪神競馬場までのスピードとしては速いような気がしたけれども、この機会を逃す手も無い気がした。梅田駅と阪急の梅田駅の違いが難しくて、若干道に迷ったりしながらも、スマホを頼りに電車を乗り継ぎ、仁川駅阪神競馬場の目の前の駅に到着。府中のときと同じく、駅を出たらすぐそこが競馬場みたいな感じで、専用の道を進んでいったらそこは競馬場だった。広々した場内や、山が遠くに見えるレース場に大いに興奮しながら、突発的にチケットを取って良かったと思った。生の競馬場の迫力は、やっぱり凄いものがある。今回はある程度調べていたG3のレースがあったので、血統的に気に入っていた馬の単勝馬券を(何故かKouさんが託してくれたお金の分も合わせて)購入、ちゃんと買った券だったから、めちゃくちゃ興奮してレースを見守ったものの、勝った馬は4着に終わってしまった。Kouさんすいませんと思いながら、何か食べて帰ろうと思い、お好み焼きを買った。店が終わり際だったからと、串もサービスして貰い、フードコートのコーナーで貪った。競馬に負けてもご飯は美味しかった。競馬に負けたからか、ご飯は美味しかった。そのあとビールも買った。外のロケーションで飲むビールは頭ぶっ飛ぶくらいの美味しさがあった。これはやっぱ人と来たら倍楽しいから、次は絶対人と来ようと思った。大いに名残惜しかったけれど、閉まる時間も迫っていたし、やることもやったので、軽くターフィーショップ(グッズ売り場)でぬいぐるみを見たあと、阪神競馬場をあとにした。その後、梅田まで移動して、Kouさんパンさん島さん木曜屋さん、そして寄席終わりだというウォーリーさんと軽くお酒を飲んだ。ウォーリーさんから聞くとは思ってなかった懐かしい大喜利の人の名前を聞いて、その日一番くらいにテンションが上がってしまった。人の縁ってのは、本当にお面白いものだと思う。そのあとまだ飲むというKouさんパンさんらと別れ、今度は中崎町にある葉ね文庫という短歌中心に扱っている本屋に向かった。道が不安だったけれど、木曜屋さんが知っているというので案内して貰い、歩いて辿り着くことが出来てありがたかった。ここでは不定期で閉店後にサイファーをやることがあって、短歌好きでラップの初心者みたいな人がラップをゆるくやるというのを、昨日のDiscordのサイファーで宇多川さんから聞いたので、こんなタイミング良いことは無いと思い、宇多川さんと共に参加することにしたのだった。本当に対面でやるサイファーがどこかでやれたらいい、でも自分が行けるようなところは無いんじゃないのかと思っていたので、コンセプト的にもハマっている気がして、でも実際初対面の人ばっかだからどうなるのか相当不安ではあった。実際、初めての人とやるほぼ初めての対面サイファーは全然慣れなくて、最後までたどたどしい感じではあったし、自分の下手さを再確認する場面もあって結構折れはした、折れはしたものの、ただ目の前でリアクションが返ってくるのはめちゃくちゃ嬉しかったし、絶対上手くなりたいとまた思えたので、参加して良かったとは思えた。案外思っていたよりヒップホップの知識が通じたり、晋平太の話題で盛り上がったりできたのも面白かった。結局最後までちゃんと自己紹介みたいなものが出来なかったのが大いにあれだったけれど、1個経験というか、今の言い方をするなら実績を解除というか、前に進めた実感はあった。帰りは宇多川さんに駅まで案内して貰い、ホテルへと戻った。0時を回っていたので、さすがにKouさんは先に着いて眠っているだろうと思ったらいなくて、まだ飲んでいるのか?と思って待っていたら、果たして赤い顔のKouさんが帰ってきた。あのあと飲み屋に行き、その後公園で飲んでいたらしい。何故かしゃっくりが止まらないまま、Kouさんは木曜屋杯というbigiriで木曜屋さんがやっている大喜利に参加をしていた。僕がシャワーを浴びて戻ってくると、引き続きしゃっくりをし続けながら、Kouさんは最後にパイズリの回答を投稿したあとスマホを持ったまま眠り出したので笑ってしまった。Kouさんがこのまま起きないのを感じ、部屋の電気を落とした。猫に競馬にラップに、色んな事が駆け抜けて行った大阪の一日が終わった。明日は京都へ向かう。