結んで、繋いで

大喜利の友達に誘われて、外でご飯を食べて来た。池袋にある中華料理屋で、誘ったほうも初めて行く店だったけれど、これがめちゃくちゃ美味しかった。安いからと食べ放題を選んだら、頼んだやつはみんな美味しかったし、特に小籠包が生地がモチモチで肉汁も凄くて、2回楽しんでしまった。食べ放題のメニューではなかったけれど、中国茶を頼んで飲んでみたら美味しくて、後半はみんなでお茶だけ飲んで過ごす時間になってしまった。日本でいうほうじ茶みたいな渋い味で、飲んだら注いで飲んだら注いで、あれはマジで無限に飲めるかと思った。最後はデザートとしてライチシャーベットを食べたら、爽やか過ぎて「抜けていく」ような感覚に襲われた。店を出たあとは、近くにある中華食材を専門で売ってるところに行って、現地の言葉で書かれた商品を見て回った(猪の舌とか、デカい春雨とかが売っていた)ポーカーをしにいくという他の2人と別れて家に帰り、いや、中華食べ放題行ってる場合じゃないのよ、と盛大に思い、しごとセンターに勧められたあと連絡してなかった、総合精神福祉センターに電話をした。かなり回線が混んでて「みんな病んでるんだな」と思っていたら繋がった。現状の話をしたら、数件、病院を勧められてありがたかった。ちょっと精神科に行くのはまだ怖いけど、何か変わるためには行動が必要で、予約してみようと思った。夜は適当におかずを買ってきてご飯だけ炊いて食べる、昔の自分スタイルの食事をしたあと、映画を観た。

 
江戸時代、藩の重税に苦しんでいた宿場町・吉岡宿の人々が、藩に大金を貸し付けることで利息を得るという作戦を実行するために同志と資金集めに奔走する様を描いた映画。実際に起きた出来事を基にしていて、自分の町を救うために身銭を切り、気持ちを一つにしていく人々の想いが奇跡を起こしてくのが非常にアツい、タイトルやジャケットからは想像できない程のめちゃくちゃ泣ける作品でした。お金の話をテーマにしつつ、軸として描かれるのが主人公の十三郎の家族の絆の話で、実は親の代から、何十年もこの改革は始まっていたのだと分かり、家族が一つになっていくのが本当に心に響いてきて、また、それがやがて多くの人を動かしていく展開には涙が出ました。阿部サダヲを中心に、テンポ良くシリアスになり過ぎず進んでいくので楽に観れるし、最初はコメディのノリだったのが徐々に空気が変わっていくのに後半痺れるので、騙されたと思って観てみて欲しい映画です。これはかなりおススメ。