何の伏線も無く

会社と話して、退職の日付についての話を進めました。2月いっぱいを希望を出しまして、何もなければそこ、大きい案件が入ってズレこんだ場合、締め区切りで15日という話でまとまりました。めちゃくちゃホッとした反面、辞める理由が完全にこっちにあるから、罪悪感と劣等感、申し訳無さとで気持ちが暗くなったりもした。自分がまともな人間だったら会社にも迷惑かけずに済んだのにって思うと、しんどさで肩が重くなる。あと、辞める一因として職場の人間関係を築けなかったというのもあって、これも僕の精神的なあれのせいというか、昔から抱えてる対人関係のダメさが影響しているので、これから引き継ぎとかで最後にもう一辛抱関わらないといけないんだという憂鬱も小脇に抱える形になった。ゴールが決まって、そこは火事場の馬鹿力で何とかするとして、果たして転職できるのかという超シンプルな命題が目の前にある。辞めた理由も良くないし、職歴として名乗れるほど働いた実績も無い、使えるような資格も無い、加えてこの情勢。誰がこいつを雇うんだと、やる前から途方に暮れてしまっている。転職エージェントとかも勧められるけど、こんな負け戦を誰が引き受けてくれるのか。疲れ果てて、夜は麻婆豆腐を流し込むように食べたあと寝落ちしてしまった。


弱音吐いてても現状変わらないし、足を動かすしかないんだけれど、4、5年働いて、社会で必要な能力がおよそ無いことが痛感させられてしまった今、垂直の崖でも見上げているような絶望がある。働き始めのときに、色々相談に乗って貰った知り合いに「会社の中が全てじゃない、そこで自分の価値を全部決めない方がいい」みたいなアドバイスを受けて、それはかなり頑張れる理由になったんだけれど、時を経るにつれて「こんなに社会でダメなんだから、それが答えなんじゃないか?」って思うようにもなってしまった。それ以外の人はたまたま自分の良いところを観ているだけで、社会の中の僕を見たら尻尾を巻いて逃げ出すんじゃないのか?って不安になる瞬間が幾つもあった。こんな自分に周りが良くしてくれる理由も、いまだ掴みきれないでいる。転職活動で、面接なりを受ける際、改めて僕は何をアピールすればいいのか。就活のときにぶち当たった壁が、同じ顔をして今自分を見つめている。実はこれがすごい武器だったのか、とポケットの中で光り出したペンダントが目の前の敵を倒す力になる、そんな物語があればいいけれど、あるわけもないから、足で稼いで見つけていくしかない。次のチャプターの曲は既に流れ始めている。