語り尽くすにしては夜は短い

BUMPが楽曲をYoutubeでほぼ全曲配信していて最高。それを聴きながら日記を書いています。今日も朝からおはよう大喜利、初めてちゃんと開始前に起きて「おはようございます」を言えました。なんだか学校に登校した気持ちになった。3時間ほどガッツリ大喜利したあと、昨日の残りのカレーを温めて食べた。変わらず美味しかったし、昨日作ったカレーを温めて食べるというのが、実家で親の作ったそれでやった以来の出来事だったから、また少し感動してしまった。土日の昼に食べるものにも毎回迷うから、これからは週末はカレーを作って翌昼に食べるのを習慣付けてもいい気がする。


久々に一日何も予定が入っていなかったので、大喜利の友達を誘って夜からはお酒を飲んだ。かなり安くて美味しい海鮮居酒屋で、普段は割と大喜利の話題で埋まってしまうところを、小説の話や音楽の話を結構な熱を持って話せてすごく良かった。森絵都ミスチルの話をした。森絵都は昔からずっと好きな作家で、直木賞を獲った「風に舞いあがるビニールシート」が有名で、あれもめちゃくちゃ好きだけど、その前あたりに出している「永遠の出口」「いつかパラソルの下で」あたりも良くて、少し心に何か抱えた人たちが少しずつ、大きな変化はないけれども幸せに歩いていく様が繊細に描かれていて、森絵都全体としてそういう雰囲気があるんだけれど、明確なハッピーエンドまではいかなくとも「これから良くなる、なって欲しい」くらいの距離感で終わるのがリアリティあるというか「実際こんなもんだしな」って思えて、頑張れるのが良い。直近で読んだ「クラスメイツ」という、一つのクラスを舞台に1人1人の生徒にスポットライトを当てて章ごとに全員を描いた小説も凄く良かった。劇的な話は無いんだけど、それぞれの生徒の「それぞれ」が、劇的じゃない分すごく生々しくて良かったし、1人1人の造形が浮かび上がって、クラスの全体像が見えてみんなを好きになっていく感じが構成としても良く出来ていたので、興味あれば是非読んで欲しいですね。

クラスメイツ〈前期〉 (角川文庫)

クラスメイツ〈前期〉 (角川文庫)

  • 作者:森 絵都
  • 発売日: 2018/06/15
  • メディア: 文庫
 
クラスメイツ〈後期〉 (角川文庫)

クラスメイツ〈後期〉 (角川文庫)

  • 作者:森 絵都
  • 発売日: 2018/06/15
  • メディア: 文庫
 


あと、短編集もたまに出していてそれも面白いし、タイトルが「架空の球を追う」「異国のおじさんを伴う」など、少し大喜利っぽさがあって面白いのでこちらも読んで欲しい。「風に舞いあがる~」も短編だし、そこから入っても全然良いと思います。

 

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

 
架空の球を追う (文春文庫)

架空の球を追う (文春文庫)

 
異国のおじさんを伴う (文春文庫)

異国のおじさんを伴う (文春文庫)

 

 
テンション上がってめっちゃリンクを貼ってしまった。
読んだ本の話とか、たまにできるとめちゃくちゃ楽しいので、本当ありがたかった。
小説の話が落ち着いたあとは音楽の話をした。今更しないけど、実はずっとしたいミスチルの話を出来て良かった。桜井がいかに変態で、どんな緻密に曲を作ってるかみたいな話をした。「箒星」を、散々色んな恋の歌やらを出してきて、その十何年のキャリアの先に出したのが凄過ぎるって話で盛り上がった。まだそんなに残ってたんだというか、むしろ一番良いのを出してきたなというか。箒星って名前を付けて、こんなキラッキラなメロディーを作ってくるのも凄いし「僕の大風呂敷」「ストレッチしてないから心が開けない」などの部分部分の歌詞の、手が付けられてそうで付けられてなかった。それでいて痒いところに手が届く表現と、もう細部まで行き届いた曲を、キャリア十何年で出してくるのが、まあ凄いんですよね。曲の世界観を体現したPVもめちゃくちゃ好き。


Mr.Children 「箒星」 MUSIC VIDEO


PADDLEのサビが変という話もした。アルバム「シフクノオト」に入ってる曲で、全然アルバム曲と思えないほどポップで、力強いメロディーと歌詞が印象的な曲ですごく好きなんだけど、サビの音の上がり方が特徴的で、こんなグワーって上がってく曲あんまりないと思う。タイトルが「PADDLE=漕ぐ」で、パドリングって歌詞も出てくるから、それのイメージで、サビで一気に上がっていく感じにしたのかなと今日話してて思ったけど、だとしたら尚更面白い。とにかく変なので聴いて欲しい。


Mr.children PADDLE 原曲 シフクノオトより


シンプルに好きな曲とか、ここのここが好きだとか、小さい関ジャムみたいな話が出来てすごく良かった。少人数だから出来た話だと思うし、しようと思っても難しいというか、なんとなくその話になって「分かる!」と階段的に盛り上がったのが多分良かったんだと思う。マジでめちゃくちゃ楽しかったので、またこんなことが起こればいいと思う。量が多くなってしまうので端折るけど、三谷幸喜吉井和哉、あと三月のライオンの話もした。短い時間だったけど、かなりいろんな話をした気がする。良い飲み会、良い時間でした。


明日は前にここでも書いた久々にオープンでやる大喜利会。
めっちゃめちゃ楽しみなので、楽しみつつ、自分もしっかり大喜利できればですね。うおー。